小生は無事です、後で消しますが、とりあえず…
しかし、JR、地下鉄、私鉄などがストップしてしまったので、都内のオフィスで一晩過ごすことになりそうです。
ここをご覧になっていただいている皆さまが、ご無事でありますように。
しかし、JR、地下鉄、私鉄などがストップしてしまったので、都内のオフィスで一晩過ごすことになりそうです。
ここをご覧になっていただいている皆さまが、ご無事でありますように。
《結婚して子供を生み、そして、子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、そういう生活者をもしも想定できるならば、そういう生活の仕方をして生涯を終える者が、いちばん価値がある存在なんだ》(『自己とはなにか』吉本隆明、p.201)
昨日の選挙結果の速報を見ながら、思い出していたのが、この一節です。
民主党の歴史的大勝利を噛みしめながら、4年前の郵政選挙後、あまりの自民党の勝ちっぷりに絶望したあげく、清和会のことを集中的に勉強したことも考えていました。
その時、フト見取り図が浮かんだことがあったのですが、それは清和会との永遠のライバルであった旧田中派のことでした。
田中派は田中角栄さんの後援会組織である越山会自体、冬は雪に閉ざされた地区の経済的支援を大きな目標にしており、袂を分かった竹下登さんも青年会活動では戦後直後の農地解放に積極的に動いたほか母親が福本和夫の教え子であり、その息子である福本邦雄をフィクサーとして使っていました(まあ、イデオロギー的にまったく正反対のことをやっていたのですが)。また、金丸信さんも含めて常に旧社会党に対して資金面での援助を行い、金丸信さんは社会党と経世会で二大政党をつくろうという構想まで明らかにしたこともありました。もちろん、三人の愛弟子が小沢一郎さんです。そうなると、どうも、旧田中派というか経世会は、庶民といいますか普通の人々といいますか、そこに軸足を置くという発想というか作風があったのではないか、と感じられるんです。
そんなことを考えるとエリート集団っぽい清和会が中心となった現在の自民党とは分かれざるを得ず(昔から田中派と福田派の抗争が一番激しかった)、日本的な二大政党の棲み分けができたのかな、と感じます。
もうひとつ思い出した詩がありました。それは寺山修司さんの『さらばハイセイコー』の一節。
ふりむくと
一人の少年が立っている
彼はハイセイコーが勝つたび
うれしくて
カレーライスを三杯も食べた
もう、こんなに食べられないけど、実は、お昼にカレーを喰いました(正しくは中本・新宿店の印度丼、ヒヤミスープ、半熟卵付ですがw)。
新江ノ島水族館 藤沢市片瀬海岸2-19-1 0466-29-9960
急に鰺の渦巻きというかタービュランスといいますか群泳を見たくなり新江ノ島水族館に行ってきました。
2000円という入場料にもタマげましたが、大水槽の真ん中で回転しながら泳ぐ群れにしばし見とれます。
同じ形でいることがひとときもない。
時には二重になったりして、それがまた、ひとつの回転に集約される。
あまり好きな言葉ではありませんが動的均衡なんていう言葉も思い出しました。
にしても、ここは旧江ノ島水族館時代に連れらきてもらって以来です。
あくまで明るく、そして清潔すぎる環境。
洗練された雰囲気。
ぼくの子ども時代に知っている古い江ノ島水族館とは別世界でした。
ハシャいでいる子どもを見ながら、けっこうムリしている感じの若いお父さんたちもいました。
家族をやるってのも大変だな、と。
「きっとオヤジもつまんなかったろうな」とか、そんなことも思いながらイルカショーなんかも一瞬ですが見てしまいました。
とはいっても、すかさずサカナが喰いたくなって、鎌倉の「仲の坂」に急いでしまったのですがw
えー、なんか最近、やたらインフルエンザ対策でご覧になっている方が多いので、チラッと…。
常識的なのはおいといて、強力な空中除菌パワー高濃度「プラズマクラスター」を発生するwというシャープIG-A100を購入しました。
とりあえずモノから入る性格ということもあり、まあ、この手のは話半分に聞いているのですが「浮遊する『H5N1型トリインフルエンザウイルス』を99.9%分解・除去」というPR文に「まあ騙されてみようやないか」ということで…
問題は音ですね。。
枕元における音ではありません。
サーッという音がずっとしています。
CD Playerの動作音を大きくした感じ。
効果は実感できませんが、まあ、気休めでw
実は昨年10月、デンマークの日本大使館員Hさんという方から「この度は、大変不躾なお願いとは思いますが、pata様の作成されておりますホームページ上で使用されているお写真が大変鮮明で非常にすばらしく、是非ともそのお写真の一部を当大使館で作成予定の日本紹介広報冊子に使用させて頂けないかと思い、メール差し上げました。」「当大使館では5回シリーズの日本紹介広報冊子の作成を予定しております。分野は1シリーズごとに伝統文化、食文化、ハイテク、ポップカルチャー、デザインとなっており、その中の食文化の部分にHPに掲載されておりますお写真を掲載させて頂ければと思っております」と丁寧なお申し出をいただいたのでした。
80年代後半の草の根BBS時代からのネットワーカーである小生にとって、ネットにアップした文章や写真などはパブリック・ドメインなものであると思っていますので「どーぞ、どーぞ」と返事を差し上げたのですが、昨日、ポストに"EMBASSY OF JAPAN"からの郵便物が入っていました。
「お、アレだ」と思ってさっそく開けてみると2008年2月に発行された"Japansk mad"(日本食)を特集した広報誌が入っていました。
もー、そしたら最初のページに、京都旅行の際に錦市場で撮った写真を掲載していただいていました。
珍しくといいますか、GX 100で撮影した写真だと思います。
日本の食文化、ポップカルチャーは今、注目が集まっているところですし、そうした情報を海外でも積極的に発信していただきたいなと思っているのですが、そんなお役に立てるなら、こんなありがたいことはありません。
さて、そのデンマーク大使館の情報誌ですが1)市場2)食品売り場3)レストラン4)甘味5)居酒屋に分けて日本の食文化を紹介しています。
デンマークといえばラウドルップ兄弟、エルケーアなど80年代に強かった頃のサッカー選手のことを思い浮かべます。今年のユーロは予選で観客の不祥事でアウトになってしまい、勇姿が見られないのは残念ですが、2010年の南アではぜひ、見たいチームのひとつです。
まあ、いろいろありますが、デンマークがんばれ、ということでw
土日は風邪気味でじっとしておりました。知人が「今年の風邪は治りにくい」とか云ってたこともあるし、最近、ちょっと忙しすぎたということもありまして、連チャンの安息日&土踏まずの日として、自宅に籠もっておりました。
ということで、やや体は思いながらも復調したのですが、文房具屋さんで、久々に痛快な筆記具を見つけました。
基本的に筆記具は3色または4色のボールペンにしているのですが、そのバリエーションとしてPILOTがアタマの部分に修正テープまたは蛍光ペンをつけたものを売り出しました。名称は「フィード・ホワイトライン」「フィード・スポットライト」。
どちらも今後、改良を進めていけば定番になる可能性もある商品だと思います。
もうひとつは消える赤いボールペン。これまでも消しゴムで消せる赤いボールペンはありましたが、同じくPILOTの新製品は、ペン軸のオシリの部分で強くこすって熱を加えると、あーら不思議、消えてしまうというボールペンです。名称はFRIXION。
これは目的がハッキリしていて校正用だと思います。校正は一人目が赤、二人目が緑という感じでやっていきますが、その校正を入れたのをまた直す場合、ブルーで直すよりも消した方がキレイですもんね。
写真は上から修正テープ付、蛍光ペン付、消える赤いボールペン。
先日、神田から神保町をグルッとまわったことがあった。
神田駅前あたりで昼飯時になったのだが、この時は、どういうわけか「親子丼」が喰いたくなっていた。となれば「伊勢ろく」しかない。秋葉寄りの駅のガード下にあるので便利だし。
ここは店が狭く、後ろを通る客のためにはカウンターに座る客はカラダを横にしたり、ひどい時には足をカパーッと広げることも要求されるのだが、この玉子のフワフワ具合というかトロトロ具合がサイコーな地鶏親子丼が680円(大盛り780円)で喰えるので文句はない。
サクッと喰って腹ごなしに秋葉まで歩く。鉄道博物館も、もうすぐ移転だな、などと考えているうちに「まつや」の近くであることに気づく。
となると、当然、もりの一枚ぐらいはたぐっていかねばならない。
いつも思うのだが、この端正なそばが550円とは、本当に素晴らしい。特に、この日のは、普段は固いなという印象が、よりコシの方向にシフトされていて、サイコーの出来だった。ありがたい、ありがたいと濃いそば湯を飲み干してしめる。
秋葉で用を足した後、最終的には神保町で本を漁って帰る算段をしていたのだが、そうなると、行き来する時間の間に、ちょうど焙煎してもらえるので、谷中珈琲で豆をペーパーフィルター用にひいてもらうこともできる。チェーン店なんだけど、けっこう、いいと思うんすよね。ここ。
ということで、古本屋街を歩き、水道橋に抜けて散歩を終了しようとしたら、神保町の交差点からちょっと水道橋の方向に歩いたところで、「Book Diver」なる新しい古本屋さんを見つける。前は小さな倉庫みたいな感じで使われていたところだ。すぐ近くにも、同じようなところをレコード(そう、CDじゃなくって古いレコード)を扱う店が出来ていた。
なんか、区役所の出張所みたいな感じ。中ではお茶がタダで飲めるようになっている。うーん、ちょっと雰囲気的にはツライもんがあるけど、頑張ってもらいたい。いろいろ棚を見ていたら梯明秀さんの『戦後精神の探求』が佇んでいたので購入。梯明秀さんなんか読むの何十年ぶりだ…と思いつつ、パラパラと読みながら帰る(Wikipediaにも載ってないんだ梯明秀さん…あ、舩山信一さんもだ…)。
もうどの本で読んだのか忘れてしまったが、梯明秀さんの文章では、今でもふたつ印象に残っているものがある。ひとつは夏の夜、大学からの帰り道でふと佇んでいると、一面、蛍が乱舞していて、波がよせるみたいに動いているシーンを見ながら「自分がやってきた学際の研究というのは、こういうことなのかもしれない」と考えるというエッセイ。
もうひとつは、恐慌とはどういうことかを説明する際に、将棋倒しを例にもってきた文章。戦前は、人が多く集まって、整理されないでいると、人は動きたくないのに動かされたり、意志とは逆の方向に集団の力で動かされたりして、最終的には誰かが倒れると、将棋倒しのようになってけが人や死者がでるようになことがよくあった、と。梯さんは恐慌とは、そういうことだ、と説明するんですわ。つまり、個人の合理的な意志決定ではどうすることもできない経済的災害を資本主義は内包しているんだ、と。
ホタルの話は日本のヘーゲル=マルクスの系譜の人には珍しくヴィジュアル的に素晴らしいし、将棋倒しの例も旨いと思いましたねぇ。読んだのは、確か、高校3年生だったな…。
年末、内回目かの忘年会を祐天寺で開いた。祐天寺は高校時代を過ごした町。今でも通勤途中の駅ではあるが、めったに降りない。当日は15:30からやっている「忠弥」での設定だったので、ついでというか、パスポートの書き換え申請がサクッと終わってしまったということもあり、ぶらりと歩いてみた。
駅前のロータリーを左方向に曲がると、そこにはカレーの「ナイアガラ」がある。もともとあったところからは移転している。今ある場所はケンタが日本上陸直後から開店していた。そんな巨大資本を、地元のいちカレー店が形の上でも駆逐したというのは、素晴らしい快挙ではないだろうか。もう20年以上も喰ってはいないが、当時から「ナイアガラ」で喰うと、友達から「あ、スパイスのいい香り。ナイアガラ行った?」とズボシにされるほど香り高い、スパイシーなカレーだった。それと忘れられないが店主の接客。高校生のガキ相手に「あ、お客さん、また、よくいらっしゃいました」とひと言かけてれる。こんな店は他に知らなかったな、当時。大事にされれば、行儀よく喰って、また来る。そんな善のスパライルが「ナイアガラ」をここまで立派な店にしたのだろうと思う。とはいっても、久しく喰っていないので、今度、途中下車して行ってみようと思う。
なんて考えながら祐天寺の方向にどんどん進むと、猪木vsアリ戦を街頭テレビ状態で観た電気店がまだあったり、当時から汚くて狭いけどタンメンは旨い「珍満」がまだ営業していたり、なかなか祐天寺の商店街は元気なので嬉しくなる。そういえば「桃鉄東京」でも、祐天寺の物件は配当が高い。「ナイアガラ」を指す「SLカレーの店」は50%、「のほほんベアーズ」を指す「テディベアの店」は100%、「PoePoe ポエポエ」を指す「ウクレレショップ」はなんと300%。全部買い占めれば、毎年6億9000万円の配当を得られる。と、ここで桃鉄東京の必勝法を披露してもしょうがないのだが、とにかく祐天寺がなかなか頑張っている町だというのはおわかりいただけると思う。
それにしても祐天寺は意外と鉄っ気が強い町だ。ミニSLに乗って運ばれてくる「ナイアガラ」のカレーだけではない。祐天寺に向かっての道の途中にある幼稚園の入口には、C-57の動輪が置かれている(実は、これも「ナイアガラ」のご主人のコレクションらしいのだが)。さらには「鉄道模型リトルジャパン」も祐天寺には店を構えている。それも、これも「ナイアガラ」のご主人の影響なのだろうか。
あと、祐天寺が素晴らしいと思うのは本屋さんが充実していること。芳林堂(昔からこの名前だっけ…)は渋谷と横浜を除けば、昔から東急沿線随一の大きさだったし、高校の時から随分、買わせてもらった。さらには、けっこう古本屋さんもある。
駒沢通りには新しくミステリー専門の「赤い鰊 Red Herrings」という店も出来ていた。小さいながらも充実した品揃え。当日はロス・マクドナルドの『地中の男』のカバー絵付きバージョンのハヤカワポケミスを購入した。昔からポケミスでは持っていたけど、カバー絵付きじゃなくて、単なるピニールカバー付きのやつだった。本は一点いってんハトロン紙で包まれていて、ご主人のミステリー本に対する愛情が感じられる。なんでも4年前からやっているとのこと。ちなみに、レッド・ヘリングスというのは、推理小説において犯人を特定されないための注意をそらす意図的な誤情報、みたいな意味。なんでもイギリスでは猟犬に、匂いのかぎ分け訓練をするとき、燻製の鰊を使うらしい。燻製の鰊の臭いは強烈。太宰治は「鰊を焼くとき、あんな臭いがする。なまぐさい」と『春の盗賊』で書いているが、そんな人を惑わす臭いを放つものなのだろうか。
とにかくこれからは祐天寺で降りたら、「ナイアガラ」~「赤い鰊」の周遊ルートで歩きたい。つか、こういう美味しい店と相性のいい本屋さんのふたつが確保されていれば、その町は散歩コースとしての背骨が確立されたも同然。そして、もちろん〆は「忠弥」となる。こんなんでも串からはずしながら、カクテルに黒ビールを注いでしまえば、極楽。
なんか、生臭い政治に関する本ばかり読んでいたら、さすがに飽きてしまった。
脂っこいものを食べ過ぎた後に、さっぱり系へココロが動くように、昨日は六本木ABCで二冊の本を購入。一冊は松井孝典教授の『宇宙、生命、そして人間圏 Reconsider, man's relation to earth』。
宇宙に対して開かれたシステムである地球というシステムが、プレートテクトニクスで大地を動かすことで二酸化炭素の循環を促し、巨大隕石の突入に際しても、地球規模では大きな影響を受けない、というあたりの見方というのは、すごいな、と(ここんとこ、よくわかんねぇよ、といわれたので追加しますと、生物圏は影響を受けたけど地球のシステムそのものは影響を受けずに何十万年かかかったけど回復した、という意味です)。なんでも、有名な恐竜を絶滅させたメキシコユカタン半島への落下を含めて、これまで5回ぐらい生物が大量に死滅した隕石落下があったとのこと。いやはや。
もうひとつは、『酒食生活』山口瞳。酒やたべものに関するエッセイを集めた薄いアンソロジー。山口さんの文章を読んでいるだけでココロがやすらぐ。
ということで、写真は、ハシヤのスパゲッティ。ナスとベーコンの唐辛子ソースの大盛。もう、みたまんまの旨さでした。
小泉首相は凄い。なにせ、イイものと思ったら、ガンガン取り入れてしまう。
前回、民主党が躍進した背景には、世襲制みたいになった日本の選挙で、地盤カンバンがなくても、若手官僚が職をなげうって民主党から出馬した、というイメージがあったと思う。
この手法を民主党から奪った。若手官僚をどんどん出馬させた。反対派には対抗馬として出せるし。もともと自民党から出られないから民主党から出たという人たちが多かったから、どんどんなびいた。しかも、比例で上位に置く。すごいフリーハンドだ。最終的には当選回数で決めていた調整型の小泉前自民党では、絶対できなかったことだろう。
マドンナ候補は旧社会党の土井党首からのお株を奪った形だ。女性議員が少ない、という潜在的な不満は女性層にはあったろうから、ボディブローのように効いたと思う。
民主集中性は日共から奪った。党の方針には絶対に従わせる。従わなかったら除名。すごいね。
全部のお株を奪い取ってしまう。野党にはナニも残らない。まるで、G7と発展途上国みたいだ。
今回、選挙に行かなかった人たちには、前回、民主党に投票した人が少なくなかったのではないか。「自民党なんか入れてられっか!」と思いつつ、今の民主党ではダメなんだよ、と。
Freedom's just another word for nothin' left to lose
ジャニスの歌ったME & BOBBY MCGEEの一節。これを何回口ずさんだことか。恐ろしいことにJewelの"Life Uncommon"などのFreedomが9.11以降、市場主義経済体制を守れみたいな意味で使われるようになった今も、ME & BOBBY MCGEEのこの一節のFreedomだけは、厳然と意味を保っている。
ME & BOBBY MCGEEがあらわしているFreedomを感じさせるような人が出てきてほしい。いまはいない。ないものねだりかもしれない。「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」でいくしかないのかもしれない。
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