万年筆への愛着、再び
昔は文房具が好きでした。その雰囲気が最近、蘇ってきています。
そのキッカケはROHDIAの手帳。
なんか随分まえにロディアの手帳セットをいただいていたんですが、最近になって、俄然、使い始めるようになりました。
11号という規格です。
ピッという切れ味がいいのと、5mm方眼が使いやすいし、ペンを選びません。
ということで革製のカバーも買って、なんか使わなかった小さめの万年筆も胸ポケットに入れはじめた、と。
手帳の上の万年筆は丸善の檸檬という万年筆のレプリカ。っつうかLapitaのオマケ。でも、なんか気に入ってます。
こんなことでも、少し気分転換がはかれるんですから文房具っつうのはありがたいもんだな、と感じたら、少しだけココロの中でドライブがかかりました。
週末、家に帰って、久々に万年筆を取り出して、メンテナンスしてみたんです。そしたら、いいんですねぇ。
まあ、149のマイスターシュティックですが、夢のような書き心地(最近、知ったのですが146だと思っていた開高健さんも149のツートーンだったみたいです)。
このモンブラン、今の商売に入った頃、けっこうムリして買ったんすよねぇ。御徒町でしたかね…。「まあ、一応、カタチ的にはモノ書きなんだから」ということで。
で、最近では4色ボールペンだけでしかメモとらなくなったなったんですが、ワープロが実用的でなかった頃は(一太郎Ver.3の前というですから、もう大昔)、原稿のドラフトというか、長い記事の構成案なんかは裏紙にこれでサラサラと書いてから、やおらステッドラーの芯ホルダーMARS780Cに持ちかえて原稿用紙に向かったもんです。
149は梶山季之さんみたいに、キャップをハズした状態で、短いまま、お尻の部分を掌に包み込むような感じで、手首全体で書いていました。
確かにイイんですが、ちょっとした加減でインクは首軸から出たりして、指を汚したりして、ジャケットに入れたままにするのは難しいな、と感じはじめたあたりから、出番がなくなってきました。
しかし、時々、書くのはいいかな、と改めて思います。
インクはペリカンのロイヤルブルー。一般的に手に入るインクでは一番、鮮やかだから好きでした。ちなみにブルー・ブラックは鉄イオンの酸化作用で固まる-->紙に書いて乾燥したら消えないので主に事務的用途。ということで大人になってからはブルー・ブラックを使ったことありせん。
モンブランと写真に写っているもう一本はクロス。これは細い字用。
で、出張なんかに持っていったのは椎名誠さん愛用のLAMYのサファリ。ペン先が金じゃなくって、特殊合金なんでカリカリとした堅さがまた仕事で使う時はイイ感じ、ということでずっと使っていましたが、いつの間にか紛失。
ということでLAMYの2008年版特色のライムグリーンも買ってしまいました。
LAMYと一緒に写っているのは叔父さんが高校入学のお祝いに買ってくれたシェーファーのスターリング・シルバーの万年筆。分不相応でしたが、物持ちはいいので今でも持ってます。
にしても、六本木にはLapisもあったし、昔から文房具店を見るのは好きでした。庄司薫さんがなんかのエッセイで書いていたように、一通り見て回ったら、三菱ユニを一本買うというお約束を果たすのは大変でしたが…。
で、バブルですよ、奥さん。
踊りましたね。
文房具のことなんか忘れました。
で、バブル崩壊。ぼくは絶妙なタイミングで精算したんで巻き込まれずにすみましたが、知り合いでも大変な目に合われた方がおられました。
で、その後はほとんど4色ボールペン一本で切り抜けてきた、と。
でも、これからは、まあ、何の目的ということもないんですが、万年筆書きを増やしていこう、と思います。
そしたら、書けなくなっていたせーラーの万年筆(けっこうイイので貰ったもの)が出てきました。
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