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December 14, 2006

『セルゲームに学ぶ「再チャレンジ支援税制」』

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 あまり時事ネタには反応しないようにしているのですが、これには笑いましたので、ご存じの方も多いと思いますがご紹介します。

『セルゲームに学ぶ「再チャレンジ支援税制」』です。

「再チャレンジ支援税制」でニート・フリーターを除外したことは、この政権に対する信頼性を急激に低下させたと思うのですが、それに対する批判として、こんなにスルドイのもないと思いまして。

 しかし、07年度税制改正に盛り込む「再チャレンジ支援税制」の対象から、仕事・通学をしていない「ニート」や、定職を持たない「フリーター」を外す方針というのは、まったくナニを考えているのかわかりませんね。銀行がカネ持ちにカネを貸したがるみたいなものといいますか、リスクチャレンジしないといいますか、欺瞞に満ちているといいますか、最初からヤル気ないのなら、期待させるなみたいな感じですかね。

 シリーズも素晴らしい(といいますか、後半は元ネタといいますか元のマンガがわからないのですが…)。

第1弾 フリーザ様に学ぶフリーター問題
第2弾 セルゲームに学ぶ「再チャレンジ支援税制」
第3弾 孫一家に学ぶ「就職氷河期」問題
第4弾 三井寿に学ぶ派遣社員問題
第5弾 戸愚呂面接官に学ぶ中途採用基準
第6弾 仙水忍に学ぶ公務員制度
第7弾 ドラゴンの騎士に学ぶパラサイトニート問題
第8弾 大魔導師ポップに学ぶ新卒の重要性
第9弾 ワムウに学ぶホワイトカラーエグゼプション
第10弾 ダービーに学ぶ就職氷河期の前後における学生の待遇
おまけ これが30過ぎた男の月収なのか

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October 28, 2006

世界史、日本史のこと

 あまり時事ネタには反応しないようにしているのですが、今回だけチラッと。

 今回の問題は、あまり予備校などがなく、学校そのものが予備校的な役割を果たさざるを得ないような地方の受験校で、共通一次で努力の割には高得点の出にくい世界史や日本史の授業をバックれて、その分、他の授業に振り分けたというのが一番わかりやすい見取り図だと思っているのですが、この勝手な見取り図を前提として、問題点をつらつらと考えてみますと。

1)労働組合とかナニやってたんすかね。まあ、子供の頃から、ガッコの授業はほとんど聞かずに、ずっと本とか勝手に読んでいたので、あまり語る資格はないのかもしれませんが、教諭というのは、子供にとっては抑圧装置でしかないし、社会的には身勝手な労働条件の向上だけを追求し、理念なんかあまりないみたいな、サポーターなんて得られそうもない集団だという感をあらためて強くしました。

2)文部科学相の国会答弁のように「今の方向性では教育委員会に責任がある」ということで、教育委員会に責任をもたせて事態を収拾しようとするのは、いかにもお役人的というか、最も反発の少ないところを罰して終わりにするという発想なのかな、と改めて寒々としています。教育委員なんて、形がい化していますからね。東京都教育委員会なんか委員に米長邦雄永世棋聖なんて選んでいるわけですから。そんな名誉職の頸をチョンで問題をオワにできるんですから、いかにも省エネ型行政を進める美しい国の文部科学省にふさわしい問題解決方法でございますね。

3)こんな文部科学省のお役人は、やっぱり10代後半には"受験技術"に磨きをかけて、世界史とか日本史なんか共通一次ではとらなかったのかもしれませんね。ぼくは、世界史と日本史を選択して、共通一次の点数は良かったのですが、二次で失敗というか、まあ、実力が出てしまい、目指したところには行けませんでした。しかし、おかげさまでといいますか、ぶっちゃけ書かせてもらえれば、思った以上のところまで来られたような気がしています。

4)受験勉強で今でも本当に役にたっていると感じているのは英語、世界史、日本史(冗談半分に加えれば、あとは恐怖症がなくなっただけでもありがたい物理)。当時も、社会は「倫理・社会あるいは政治・経済を加えた方がいい」という受験指導がされていたと思いますが、今となっては受験には失敗したものの、本当に世界史と日本史を選択しておいてよかったというか、つまらぬ云い方を思いっきりさせてもらえれば、教養の土台がつくれたと思っています。これは誰にも奪われることのない一生モノの宝だと勝手に思っています(その程度で教養とかぬかすな、という叱責は甘んじてお受けいたします)。

5)地方の受験校で世界史や日本史の授業なんか受けずに受験勉強していたような高校生の方々は二重の意味で可哀想だなと思います。もし、優秀な歴史の教諭がいたとして、その人から世界の人々が積み重ねてきた営みの不思議さ、バカさ加減、しかし中には感動もある素晴らしい物語を聞く機会を逸したこと。もうひとつは、受験技術を優先するためには世界史や日本史はバックれてもいいみたいなショートカットの判断が短期的に成功した場合、間違った成功体験としてインプリントされるかもしれないから。

6)ぼくは少なくとも文系の学部に行く受験生は世界史か日本史のどちらかを必ず受けた方がいいと思います。

7)日教組から、今回、問題となったような高校で、現場の組合員がどのような行動をとったのか、あるいは組織率が04年には30%を切っているような現状では全く組合員などいなかったのか、などなど問題の整理が出ることを、社会科の分科会などでもいいですから、全く期待せずに待ちたいと思います。まあ、そんなこともできなければ、今よりもっと死んだも同然の組織と無視されていくことでしょう。

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October 16, 2005

郵政公社の投資信託

 14日には、郵政民営化法案の成立とともに、金融関連でもうひとつの大きなニュースがあった。それは銀行窓口で販売した株式投信の純資産残高が、1998年末の解禁以来初めて30兆円の大台を突破したこと。証券会社分を含めた株式投信の純資産残高も、計34兆8384億円と、1991年5月(34兆8995億円)に次ぐ高水準となっているという。

 ITバブルで一時、ブームになりかけたこともあった投資信託だが、ITバブルの崩壊と株価低迷で、一気に委託会社のパフォーマンスが悪化、一般消費者が逃げていったと思う。

 いま、再びブームになりかけているのは、このところの株価の回復が背景にあると思う。株式投資で痛い目にあったものの、これだけ景気の回復材料がそろってくると、タンス預金していてもしょうがない。一部を投資信託にでも回すか、みたいな意識が多くの人々の間に働いているのかな、と。

 ということで、話題になっている郵政公社の投資信託を買ってみた。

 実は、そんなに話題になっているとは思わなくて、満期になった定期預金の通帳記入に行った際、ちょっと買ってみるか、みたいな感じで担当者を呼んでもらったら「通常は予約を入れてもらっていて、契約までには最低1時間半ぐらいは説明させてもらう」という。

 1時間半も説明されたら次の予定もつまっているので、困ると思ったが、説明聞くのも予約でいっぱいぐらいの人気なら、いっぺん聞いてみようじゃないのと思い、担当者を呼んでもらった。

 そしたら出てきましたよ、シロートっぽい担当者が。で、まずリスクから延々と説明するんですな。元本保証はありませんとか、口をすっぱくして語る。ハイハイ、わかっています、次を説明してください、とお願いしても「これだけは口頭でお伝えしなければなりません」いってリスク関連の項目をズラズラと読み上げる。

 いい加減疲れてしまうのだが、ようやく商品説明に入って「野村世界6資産分散投信」「大和ストックインデックス225ファンド」「GS日本株式インデックス・プラス」をそれぞれ詳しく説明しはじめる。こっちは、ハナっからゴールドマン・サックスの「GS日本株式インデックス・プラス」しか買うつもりなかったので、えー、もういいです、と遮ろうとするのだが、やめない。ま、しょうがないか、と聞き流しつつ、ゴールドマン・サックスのにします、といったら「最初のご購入の際は、預金額の1/3以下にすることをお勧めします」と真顔でいう。

 なんか、全額を投資信託にしたら許さん!みたいな雰囲気。その気迫に押されて、1/3以下に思わずしてしまったほどだ。ちなみに、ゴールドマン・サックスのにしたのは、詳しく知っているワケではないけど、ゴールドマン・サックスの投資信託といえば、いままで機関投資家しか買えなかったし、郵政公社に対するプレゼンでは何十社の中から野村、大和と並んで委託会社になったというので、ま…。

 会社に帰って同僚と、郵政公社の投資信託販売担当者のことを面白おかしく話していたら「でも、今って、そんな感じの販売方法の方が売れるんじゃないの」と言われて、なるほどと思った。個人的な経験でも、銀行の窓口などにいって「ぜひ投資信託に」なんて笑顔で勧められても、「あ、いいです」と断ってしまうもんな。

 まあ、単に投資信託を買ってみただけですが、それだけでも、いろいろと考えさせられてしまった、という話でした。オソマツ。

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郵政民営化クイズ

 郵政民営化法案が衆議院に引き続き14日、参院本会議で可決、成立した。しかし、ある人としゃべっていて、郵政民営化の基本的な情報が意外と伝わっていないことに驚いた。

 なぜだろうとネットをいろいろ見てみると、詳しいところは詳しすぎたり、造反議員がどうしたというような話ばっかりで、肝心の情報があまりわからない。

 例えば、以下のような基本情報が、ネットを検索しても、簡単にはスパッと出てこないと思う。

 できれば、15日の朝刊がとってあれば、各紙の1面には基本的なスキームが図解されているので読んでおきましょう、みたいな。

 Web系の新聞紙面は、よく見ると「速報」と書かれていて、今回、その意味がよくわかった。こちらを読んでいただいている方々は新聞を購読なさっていらっしゃると思いますが、やっぱり、新聞は買って読まないと、ということを改めて思います。ということで、回答は「続く」をクリックして見てください(酒場トークのネタとしても使えるぐらいじゃないかと思いますw)。

[問題]

1)郵政民営化によつて分割される会社の数は?

2)分割された会社の中で完全民営化されるのは?

3)政府が1/3以上の株式をずっと保有する会社の数は?

4)分割会社のトップが決まる時期は?

5)分割会社が発足するのは?

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