仙台の「鮨徳 」
「鮨徳」 宮城県仙台市青葉区春日町5-16 シエロ春日町 2F
ここでグルメ系の話しを書くのは久々かも。
六月にオープンしたばかりの「鮨徳」に北海道旅行の帰りに寄ってみたので書いてみます。
店主が修行していた銀座「鮨竹」でのキビキビした働きぶりを頼もしく見ていたので少し出遅れましたが、開店のお祝いに訪問しました。
場所は定禅寺通りに面した「メディアテーク」の近く。店主の徳ちゃん曰く(すいません、馴れ馴れしいかもしれませんが、昔からこう呼んでいたので)「定禅寺通りが昔から好きで、並木道から見える高い空を眺めながら来てもらいたいなと思ったのでこの場所にしました」とのこと。
ぼくは健脚な方なので仙台駅からアーケードをくぐりながら30分ぐらい歩いてしまったんですが、公共交通機関では地下鉄南北線の勾当台公園駅が最寄り駅のようです。
建物のオーナーの意向で外看板が無いので、少しわかりにくいかもしれませんが、慣れれば、建物自体もシックなので、そちらの方がいいかも。定禅寺通りから一本入った小道に面した階段をトントントンとあがると二階にあります。
「鮨徳」は師匠筋の系譜を辿ると鮨竹→しみづ→新橋鶴八→神田鶴八→ 柳橋美家古と江戸前の誕生期にも達します。徳ちゃんは仙台の老舗の魚屋さんの生まれ。鮨竹の前にも修行していた店があるので…と本人はいたって謙虚ですが、お手伝いをしている弟さんも「新ばし笹田」で修行されていたとのこと。
まずはシンプルですがすがしい店構えが素晴らしい。
これみよがしに木製の氷式氷冷蔵庫をバックに握る店が多くなっていますが、そうしたてらいは一切なし(あれって管理するだけでも大変だと思うんですが…)。
斜めに傾斜のついたつけ台は白木。美家古としみづの美意識を合わせ技で継承してるのかも。
「日本酒がお好きだったんで」と出してくれたなめろうが絶品。
大将となった徳ちゃんは鮨竹時代から日本酒には詳しく、天候や気分に合わせて出してくれるお勧めの日本酒はまず外れたことがありません。
ジュレのかかった海老も爽やかでした。
この日は朝、旅館の朝食を食べ過ぎたので、おつまに木津、玉子で締めました。
赤酢飯などは系譜通りの仕事ですが、しみづ、鮨竹、鮨徳と玉子だけは店主の個性が出るのも面白い。
仙台では学生の頃から地元ゼネコンの御曹司に連れられて蓑寿司でつまんでいて、今でも「すし処 岩井」や「すし蓑」など蓑寿司系に行っていたんですが、これからはここかな。
地元の仕入れ先との関係をつくりながら、この先、どう進化していくのか楽しみな店です。
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