Narrative Clip 2を導入
Narrative Clip 2を導入しました。
ライフログ(LifeLog)は多くのコンピュータ関連のプロジェクトと同様、ビッグ・ブラザー的展開を目指すペンタゴンで始まりました。インテルの創業者グループなんかも関わっていたと思いますが、お爺さんとなったその開発者は10年ぐらい前にテレビで見たら、一定の間隔で胸にぶら下げたカメラで写真を撮るというのがライフログだ、なんて語っていて、少し拍子抜けした記憶があります。
しかし、どうやら民生用のライフログはそうした型で進展しているようで、最も洗練された製品だと思ったのがNarrative Clipでしたが、使い勝手やカメラの解像度、画角などに不満があったため、改良版のNarrative Clip 2の発表を待ってオーダーしたのは1年前でした。
ライフログの概念は毎日の運動記録という方向に発展して製品群が拡大し、個人的にはApple Watchを右手に、Fitbit FLEX(その後Withings Smart Activities Tracker)は左手にはめ、本格的に運動するときにはさらに左にGarmin 620をつけています(主に心拍数と最大酸素摂取量=CO2MAXの管理のため)。
ということですが、Twitterのログを調べてみると、Narrative Clip 2を注文したのは昨年6月で、Shipping in Septemberがずっと続き、9月にShipping Updateが来たと思ったら量産体制には入ったが12月まで待てという内容で、今年になったらEUで手続きが滞っているとの連絡が入り、先日、ようやく到着しました。
USB-micro USBケーブルでまずは充電と思ったのですが、フツーのケーブルでは全滅で、付いてきた専用のじゃないと充電もされない感じ。あまりこういうのはよくないことだと思うんですが、拾われた時の対策なんでしょうか。
アクティベーションはスマホのAPPで行い、専用のアカウントをつくり、そこにデフォルトで30秒ごとに撮られた写真がアップロードされます。写真のアップロードは充電時にWi-Fi経由で行われますが、PCとUSBケーブル経由でも同期できるアプリもダウンロードできます。
肝心のカメラの性能はメージセンサーが800万画素。 F/2.2で画角86度のレンズを搭載。静止画は JPEG ファイルで保存され、ROM 容量は 8GB。1080p(フル HD)の動画も撮影可能、と。質量は19gと胸に付けるハートレートモニター(心拍計)より軽い感じ。
さっそく朝、付けて廻りを走ってみました。Tシャツの襟に差したのですが、すべて縦方向の写真になります。曇りで光量不足のせいか、シャッタースピードが遅くぶれているのが多かったかな。
ちなみに、本体をダブルタップすると撮影開始。水平に置いたり、カメラの前が真っ暗になると記録を止める仕様(動画はトリプルタップ)。
ぼくのつまらぬ人生など興味を持たれる方はいないでしょうが、まあ、しばらくは使ってみようと思いますし、ここに上げる写真も時々はピックアップできたらと思います。
価格は199$でしたが、申し込んだ時にアカウントをつくるとkalmaと名付けられたポイントがたまって、それで1割引ぐらいにはなったのかな。
ちなみに、カルマは中国仏教の影響で「業」と訳されますが、ネガティブなイメージもある業よりは「人間の行う行為(自由意志を持っているのは人間だけだから、そもそも自由な行為となる)」みたいな意味だと読んだことがあります。このサンスクリットを英語で分解するとdo+manみたいな。
丸山眞男はアジアには思想史的同時性は全くなかったとして、仏教が随・唐時代に中国で独自の発展を遂げた時、インドでは衰退しヒンズー教のなかに没していたことを例証としてあげ、さらに中国の根本経典は漢訳で、例外的に学者がサンスクリット語で研究したのみであるなんて書いて「アジアの連帯といってもポジティブな紐帯に欠けている」とか言ってましたが、カルマの解釈なんかも、そんな感じなんですかね…。ま、仏教のことはよくわからんのですが…。
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