ベルギー戦でまず1点を
ハリル解任後に不甲斐ない試合が続いた時に、やけ気味にポーランドには勝てないけど2勝1敗で決勝トーナメントと「予想」しましたが、まさかの1勝1敗1分での突破は想定外すぎる最高の結果でした。
昨日は史上悪名高い1982年スペイン・ワールドカップの1次・グループ2第3戦の西ドイツ対オーストリア戦の談合試合を思い出させるようなリアリズム。
「良い試合をしても最後は負ける代表」から、「いざとなったらリアリズムに徹して試合をコントロールできる代表」になったな、と。
ハリルの戦術を見てみたいという気もないわけでもないけど、この西野采配を見られたのだから、ノー文句。個人的には、ここまでハリルがチームを掌握して、意思統一を徹底した戦い方ができたとは思えない。
走行距離10km超えていた長谷部、大迫などの主力をターンオーバーで休ませ、武藤など控えメンバーのやる気を出させる采配はまさかと思った。「どうせ何をやっても批判される」とハラをくくった西野は本当の勝負師。
さらに乾を出しても得点の匂いがしないと温存していた長谷部を出して「このまま」の指示を徹底するリアリズム。脚が止まっていた選手たちをみて「一点取りに行って二点目を取られるリスクよりも、世界レベルにあるボール回しで試合を終わらせ、コロンビアvsセネガルもどうせ動かないだろうから、そこに賭ける」という思い切り。
にしても、ハリル解任に道義的wに反撥しているヒトたちは、ポーランド戦の戦い方に子どものように反撥しているんだろうなwメンバー落として主力を休ませて決勝トーナメントに備え、大会前には最上と思われたベスト16を決めた西野の選択は、まさに「勝負師」という感じ。
選手はどんどんヨーロッパに進出しているけど、これから必用なのは監督の輸出だと思っていたので、今回でその可能性が広がってきた感じがする。
世界最高の舞台で、こんな試合をみせつられて、一番、まいっているのはワールドカップの予選を戦うアジア諸国じゃないかな。「これはかなわない」ということで、日本戦はメンバー落としてきたり、点を取りにこないようなことが、これからもっと出てきそう。
アジア諸国への監督輸出も進みそう!
これまでワールドカップの決勝トーナメントで日本代表は1点も取れていないから、ベルギー戦はまず1点を目指してほしい。これまでなら「PK戦は弱そう」と思っていたけど、この代表ならいけそう。
1点取られても、粘り強く1点を返して、延長では温存していた大島を入れて勝負!
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