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August 20, 2022

"Sea Stories" William H. McRaven

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"Sea Stories" William H. McRaven

 ジムで筋トレ後の有酸素運動でエアロバイクをこぎながら、英語のサビ落としを目的にAudibleで聞いている本の17冊目は"Sea Stories" William H. McRaven。『ネイビーシールズ:特殊作戦に捧げた人生』ウィリアム・H・マクレイヴン、伏見威蕃(訳)、早川書房で邦訳も出ています。

 内容を紹介する前に驚いたのが、ナレーションに音楽がかぶさってくるとか、派手な演出がなされていること。内容が内容だけにヒーローが活躍する戦争映画みたいで笑ったというか微苦笑。

 ということで著者のウィリアム・H・マクレイヴン(William H. McRaven)は米海軍特殊部隊SEALsとして37年のキャリアを積んだ元海軍大将。2003年、イラクにおける「赤い夜明け作戦(Operation Red dawn)」でサダム・フセインを捕獲、拘束。2011年にはウサマ・ビン・ラディン殺害作戦を指揮。四つ星大将(four-star general)として米国特殊作戦部隊の司令官を務めた人物。four-star generalは表紙にもあつらえられてますw

 マクレイヴンはフランスのフォンテーヌブローに駐留するアメリカ空軍将校の息子として生まれましたが、父親は脳卒中を患いテキサスに移転。移転先の軍施設ではセキュリティ領域への侵入を試むなどの冒険を楽しんだ、と。長じて米テキサス大学の予備役将校訓練課程から米海軍に入隊。さらには海軍特殊部隊に入る、と。半年間の訓練ではボートを誤って転覆させてしまったり、CH-46ヘリコプターから海に飛び込んでロープラダーを使って戻る訓練では、ヘリコプターの墜落なども経験。訓練生155人のうち、脱落せず入隊できた33人だったそうです。

 実戦での最初の冒険は第一次イラク戦争。強襲揚陸艦USS Okinawaに乗船、イラクのスーパータンカー「アムリヤ」が化学兵器か核兵器を輸送しているとの情報からヘリコプターで乗り込み、いったんは解放したものの、アラビア湾に生態学的災害を起こそうとしているという情報が入り、米軍は結局、爆撃した、と。

 2001年、ウィリアムは海軍特殊戦グループの准将から提督に昇進したんですが、落下訓練で大事故に遭い、9.11の時もリハビリ中でした。

 ホワイトハウスはThe Office of Combating Terrorism(テロ対策局)をつくり、そこではフィリピンで誘拐事件などを起こすアブ・サヤフに対する人質奪還作戦などを発案。さらにはサダム・フセインをティクリートの料理人の家で発見する作戦を指揮(ジャックポットを見つけた!というあたりはなんとも…)。

 さらにはオサマ・ビンラディンの殺害作戦も立案、モックアップをつかった綿密な訓練をつんだSEALsとヘリコプターの強襲部隊と共に、アフガニスタンのジャララバードにある米軍基地に到着。急襲作戦中、ホバリングしていたブラックホーク・ヘリコプター1機が墜落、爆破処理するトラブルはあったが、すぐに代替のヘリコプターが駆けつけ作戦は続行され、ジャララバードの基地に戻ることができた、と。シチュエーションルームでキャリアについて質問してくるヒラリー・クリントンを「マム」と呼んだりするところは面白かったというか、ヒラリーというクリントン夫妻は軍から嫌われているんだろうな、とか。

 その後、37年という最長キャリアでSealsを引退、みたいな。

 ま、飽きずには聴けましたw

CHAPTER 1: WILLIAM’S CHILDHOOD
CHAPTER 2: NEVER GIVE UP
CHAPTER 3: OPERATION DESERT STORM
CHAPTER 4: A NEAR-DEATH EXPERIENCE
CHAPTER 5: THE WAR ON TERRORISM
CHAPTER 6: THE CAPTURE OF SADDAM HUSSEIN
CHAPTER 7: THE CAPTURE OF OSAMA BIN LADEN
CHAPTER 8: LESSONS LEARNED OVER A 37-YEAR CAREER
CHAPTER 9: FINAL SUMMARY

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