« 『藤原定家 『明月記』の世界』 | Main | Robert Putnam "Our Kids" »

November 27, 2020

『ダーウィンの『種の起源』を漫画で読む』

Darwin-1

『ダーウィンの『種の起源』を漫画で読む』マイケル・ケラー (編・文)、ニコル・レージャー・フラー(絵)、夏目大(訳)、佐倉統 (監修), いそっぷ社

 実は(というほどのこともないのですが)『ビーグル号航海記』も『種の起源』も読んでなかったので、朝日の書評や日経書評の癌研の先生たちの激賞よって、この本を知ったことはありがたかったです。

 絵は酷いというか、初期の『進撃の巨人』のカラー版みたいな感じなんだが内容は素晴らしい。

全体は3部構成。第1部はビーグル号の航海から帰ってから進化論を整えるまで、第2部は『種の起源』の各章の要約、第3部はダーウィン以後の進化生物学の発展。

 1836年に帰国してから『種の起源』を発表する1859年まで23年もかかっていることにまず驚きます。

 『種の起源』の結論だけは誰でも知っている自然淘汰ですが
・マルサスの人口論に影響されている
・個体差の大きさが強調されている
・当時から大型の絶滅哺乳類の標本資料とかよく整理されている
 んだな、とわかりました。

 他の種類のアリを奴隷として使い、その奴隷がいないと餓死してしまう奴隷アリとか、擬態される側の蝶は鳥などにとって不味い蝶だとか、細かな議論も面白い。

 『種の起源』にはたった1枚の種の分岐パターンの図しかない論理の本であり、それ故に難しいんだろうな、と。

|

« 『藤原定家 『明月記』の世界』 | Main | Robert Putnam "Our Kids" »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 『藤原定家 『明月記』の世界』 | Main | Robert Putnam "Our Kids" »