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July 31, 2018

『大いなる眠り』

Big_sleep

『大いなる眠り』レイモンド・チャンドラー、村上春樹訳

 ノンフィクションというか論文っぽいのしか読めなくなっていたけど、『秘密の花園』を読んで、物語に身をまかせる心地よさを久々に思い出しました。

 ということで、積んでおいた村上春樹訳『大いなる眠り』チャンドラーでも読んでみるか、と。

 12年末に『ロング・グッドバイ』『さよなら、愛しい人』『リトル・シスター』に続いて村上春樹訳のマーロウものの第四弾として『大いなる眠り』が出たのですが、チャンドラーのマーロウものとしてしはこれが第一弾。

 処女作には作家の全てがつまっていると言われていますが、『大いなる眠り』はマーロウのキャラクター、語り口、物語のドライブ感どれをとっても一級品の出来映え。日本では翻訳の問題があったのか、他の作品ほど評価が高くはありせんでした。

 改めて村上版で読んでみると、風景、情景描写、台詞の切れ味が素晴らしく感じます。

 今は、気になった原文をすぐに読めるというのもいいよな、と。

 “I haven't noticed that you suffer from many inhibitions, Mr. Marlowe.”

 「君はおとなしく人の言うことを聞くような人間ではあるまい、ミスタ・マローウ」

 あたりはんまいな、と。

 16章の註で《原文はGo----yourself。当時はfuckという言葉は禁句だった》としてあるが、今もって----のままでした(まあ、当然かもしれませんがw)。

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