« 『三国志の世界』 | Main | 『素顔の西郷隆盛』 »

April 20, 2018

プラド美術館展

Velazquez_1

 昨日は雨模様の中、上野の国立西洋美術館に出向き、プラド美術館展を見物してきました。

 実はお恥ずかしながらベラスケスの本物を見るのは初めて。

 世俗的な静物画だけがイギリスなどに流出していますが、宮廷画家ベラスケスの重要な作品は基本的にプラド美術館に所蔵されていて、ラス・メニーナスはたぶん門外不出でしょうから、スペインに行ったら、見物しようと思っています。

 今回は7点の作品が展示されましたが、最初の『ファン・マルティネス・モンタニィースの肖像』から圧倒される。

 今描き上げたばかりのような鮮烈な絵の具ののり具合。

 俗なことを考えてしまうのですが、高い絵の具を使ってたんだろーな、と。

 宮廷肖像画では『狩猟服姿のフェリペ四世』に、書き直しの跡がくっきりというか、わざとじゃないの?と思うぐらい残っていて驚く。

 よほど国王の信任厚くないと許されないんじゃと思うほど。それにしても、政治家としては特筆すべきこともなかったフェリペ四世ですが、ベラスケスを厚遇し、好きに(本当に好きに、実験的といってもいいぐらいに)描かせたことだけでも人類史的な功績。

 『王太子パルタサール・カルロス騎馬像』は、先週放映された「日曜美術館」の影響で屈んで見る人多し。「諸国民の間」の扉の上に飾られていたこの作品は斜め30度ぐらいで見上げることを前提に描かれていたので、正面からみるとややアンバランスな構図だが、下から見ると馬のお腹などジャンプする姿が迫力をもって描かれているだけでなく、背景の風景が浮き立つ感じ。

Velazquez_2

 『東方三博士の礼拝』のマリアは奥さんがモデル。綺麗な奥さんで良かった。

 当時の宮廷に仕えていた矮人(わいじん)を描いた『バリューカスの少年』も良かった。ぼくもフーコーの『言葉と物』でラス・メニーナスにやられたクチなので、フーコーが矮人もマルガリータ王女と同じぐらいの存在感で描かれていると書いていたことに感動したものですが、スペイン宮廷では小人などの矮人がたくさん周りに仕えていたことが、出品されている他の作品をみて初めて知りました。

 ついでに常設展も見るっつうか、世界遺産に登録されてからは初めてこの建築をじっくり見ることに。見やすいというか、視線が圧迫されないつくりだな、と改めて感じる。松方コレクションを見ると、モネには、気合いの入った作品と入ってないのがクッキリわかるな、と。傑作しか描いていないベラスケスは凄すぎ。

 年間パスポートを持っているので、トーハクにも入って見物。東洋館での書、インド細密画、本館での近代日本画、日本の書が楽しみ。速水御舟の群青が美しい『比叡山』は初見だったので嬉しかった。

Velazquez_3

 上野といえば、「肉の大山」で揚げ物とビールをいただくのが楽しみ。

 立ち飲みもできるんですが、いつも美術館を歩き回った後にピットインするので中のカウンターに座ります。雨だったので、座れる店内でもいつものは立ち飲み客専用に供されるハムカツ、やみつきメンチが注文できてラッキーでした。

 しかも、3-5時は飲み物半額。パラダイスw

|

« 『三国志の世界』 | Main | 『素顔の西郷隆盛』 »

文化・芸術」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/66630548

Listed below are links to weblogs that reference プラド美術館展:

« 『三国志の世界』 | Main | 『素顔の西郷隆盛』 »