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April 17, 2016

NHKスペシャル『地震列島 見えてきた新たなリスク』

 熊本地震には驚かされました。

 14日夜に震度7という一報に接した時には、関東地方にほとんど揺れを感じなかったので、直下型だろうな、とは思ったんですが、その後も大きな揺れが続き、15日が本震という発表。阪神淡路の時も、中越地震の時も実は大きな横滑りが2~3回同時に起こっていたというのを聞いた記憶があるので、今回はやや時間差があったのかな、みたいな。

 あと、思い出したのは4月3日に放映されたNHKスペシャル『巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威  地震列島 見えてきた新たなリスク』です。

 この番組で教えられたのは、日本列島に地震が多いのは①北米プレート②ユーラシアプレート③太平洋プレート④フィリピン海プレートという4つのプレートに乗っているからだという従来の見方だけでは説明できず、マントルの粘弾性の観測によって、中がもっと「割れて」いることがわかり、その断層でも起こるから、ということでした。

 勝手にサマリーするとマントルの粘弾性は地殻にも影響を与え、GPSの観測によると、もの凄く複雑な動きが見え、そこに小さな地震の震源地を重ね合わせると、危険な断層が見えてくる、という内容だったと思います。

 素人考えですが、今回の地震は、見事に観測データに合っているな、と感じました。さらに番組では「本州の内陸部の地震と海底部の地震が心配される」みたいなこともナレーションで語られていました。

 地学はとても新しい学問で、ぼくが地学を習った高校生ぐらいの時(1970年代半ば)までは、プレートテクトニクス理論は定説になっていませんでした。

 庄司薫さんが『ぼくが猫語を話せるわけ』で、1960年ぐらいの時に当時の東大で聞いた授業のことを書いています。それによると、大学で教えられたウェゲナーの大陸移動説は「世の中にはこんな面白いことを考えていた人もいたんですね」と笑わせる授業のネタ扱いだったとのこと。

 ここに『地学のツボ』の感想を書いたら、著者の鎌田浩毅京大教授は気さくにメールをくれたんですが、その本の「あとがき」で鎌田教授は高校の数学は17世紀までの内容、化学は19世紀までに発見された内容、物理は20世紀初頭ぐらいまでの内容、生物は20世紀後半までに研究された内容が中心なのに対して、地学は《最先端の内容が教えられている》と力説していました。

 基礎となる理論が確定されて、様々な観測がなれている段階といいますか、地学ってのは発展途上の学問なんだろうな、と。素人の出る幕はなし、ということで、無意味な憶測をして、さらには、そこから不安にかられた予測みたいなことをSNSに書いて恥をかかないないように、これからも、じっくりとベンキョーさせてもらうかな、と思います。

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