« 『さおだけやはなぜ潰れないのか』 | Main | 『パラダイムと科学革命の歴史』 »

October 22, 2014

『伯爵令嬢』-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-

Contesa_poster

 原作のなんとも昭和なテイストあふれる漫画は読んでいないのですが、愛する雪組の早霧せいな(ちぎちゃん)、咲妃みゆ(みゆみゆ)のトップお披露目公演ということもあり、通い馴れたる日比谷ですが、東京宝塚劇場ではなく、日生劇場に出かけました。

 日生劇場は村野藤吾設計。アコヤ貝を使ったうねるような曲面で構成された内部空間は、子供の頃、学校の観劇会で何回か観た劇団四季のミュージカルよりも印象に残っています。客席数1330というのもインチメイトな雰囲気があって好きな劇場です(ただし椅子などは狭いし、角度もついていないので、ちょっと見づらいのですが)。

 主人公は19世紀末のパリで、公爵家の跡取り息子ながら新聞社の主筆をつとめるアラン。原作はピューリッツアーの自伝を参考にしたということで、19世紀の新聞の主筆が記事を書き、編集もやってという姿が描かれています。

 主演のちぎちゃんは低音が出ないのですが、さすが主演作では、わりと高い音程の1オクターブぐらいの間に音符を集中させる曲ばかりで、欠点があまり目立ちません。主演の歌があっさりしている分、専科の方の歌やコーラスは複雑につくってあって、なるほどな、と。

 脚本・演出の生田大和(いっくん)先生は『春の雪』もそうなんですが、舞台装置をスピーディに展開し、しかも立体的に使うやり方が巧みでした。『春の雪』の馬車、『ラスト・タイクーン』のデューセンバーグ、そして今回の飛行艇と乗り物を使っての演出が巧み。ぼくは「誰々になりたい」という憧れはないのですが、1週間だけなら、いっくんと人生をかえてもらいたい。

 みゆみゆは本当に愛らしく、また、歌も踊りも上手くて96期生の娘役のレベルは高いな、と思いました。宝塚にしては珍しく押し倒すシーンが2回もあるのですが(もちろん、それ以上は進展しませんけど…)、まあ、男の演出家の先生ならそうなるわな…と。

 ラストのデュエダンも、フワッとリフトが決まって素晴らしかった。

|

« 『さおだけやはなぜ潰れないのか』 | Main | 『パラダイムと科学革命の歴史』 »

「文化・芸術」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/60525453

Listed below are links to weblogs that reference 『伯爵令嬢』-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-:

« 『さおだけやはなぜ潰れないのか』 | Main | 『パラダイムと科学革命の歴史』 »