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August 17, 2014

『孤独のグルメ 巡礼ガイド』

Kodoku_no_gourmet

『孤独のグルメ 巡礼ガイド』扶桑社ムック

 TVドラマ版のガイドですが、良心的。

 料理の写真が撮り下ろしでクオリティが高いのが素晴らしいと思った。安直に出していません。

 冒頭の原作者、久住昌之さんのインタビュー、締めの主演、松重豊さんのインタビューがいい。質問も答えもおざなりじゃない。Season1~3が切り替わる時に入る「原作のモデルになった名店」も、待ってました!って感じ。

 久住さんが最初に推しているのは、やっぱり「生ワサビ付きわさび丼」。《あのわわさび、普通に買っても1本400円じゃ買えないです。価格設定に失敗している(笑)。しかも、1杯に1本は多すぎる。こんなに流行っちゃって実は店、大損じゃないか》というあたりは笑いました。

 東長崎の「せきざわ食堂」に関する話しもジーンとしました。今年5月末で閉店したそうですが、《息子さんが時々手伝ったりしてたんだけど、継がせないって当時から言ってました》《500円でいろいろ付いている。「安くておいしいですね!」ってご主人に言ったら、「牛丼チェーンに280円(当時)で出されちゃったら、個人じゃ逆立ちしても勝てませんよ」って》。

 さらに感動したのがファンの振る舞い。店に迷惑をかける客が押し寄せてしまうことを原作者として心配したそうですが、後で聞いてみると《みんな騒がないんだよね。"五郎を演じて"いて、注文するときには静かに手をあげて「すいません」ってやる》《誰かが片づけを自分で始めたら、みんなが後に続いてやってくれたんだって。「もう涙が出るようだった」って言ってました》ということで《主人公をそういう男にしてよかった》と。

 松重さんの《撮影で最初に口に入れるのが、夕方の3時4時になることもあるので、とにかくお腹のすいた状態で本気で食べるんです。このドラマは食べることでしか成立しないのでそこは妥協しません》というのも納得。

 個人的に実際、店まで足を運んだのは、入れなかったのも含めて、八丁畷の「つるや」、野毛「第一亭」、池袋「中国家庭料理楊2号店」。元々、知っていたのは「三ちゃん食堂」、「まるます家」。行ってみたいのは、黒天丼の「中山」、沼袋の焼肉「平和苑」かな。

 ちなみに原作者による「孤独のグルメ」的なお店の条件は

・料理にひとかどならぬこだわりや愛情がある
・少しでも安く提供したいという心意気がある
・お店の雰囲気から歴史の変遷が感じられる

 だそうです(p.22)。

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