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August 16, 2014

『一夢庵風流記 前田慶次』新人公演

Reiko_keiji

 東京宝塚劇場で『一夢庵風流記 前田慶次』の新人公演(新公)を見物してきました。

 宝塚は大劇場と東京宝塚劇場で1ヵ月ずつ、計110回程度公演される作品を花月雪星宙の各組が順番に公演するのですが、その中で1日だけ、入団7年目までの生徒さんたちだけで本公演と同じ作品をかける「新人公演」という場が設けられています。

 本公演ではなかなかセリフが付かない生徒さんたちでも、新人公演ならセリフをもらえたり、歌ったり踊ったりする場も与えられる。もちろんおカネを取って見せる本番ですので、緊張感も違うということで、本公演と並行してお稽古しながら鍛えていく、というなかなか考えられたシステム。

 もちろん本公演の主役はトップが演じるわけで、新人公演で同じ役が付いたりするとトップ候補の「ホープ」としてファンに認識されます。

 今回の新公主演は95期、入団5年目の月城かなと(れいこ)さん。95期はすでに娘役トップが2人出て、もうひとりもほぼ確実だし、他の組でも新公主演やバウホール主演(略称・バウ主演=大劇場隣にある500人ほどの小劇場で実験的な作品がかけられることが多い)を果たした男役も2人いて、豊作といわれる期です。

 月城かなとさんは、まずルックスの美しさが目を引きます。ちょっと古典的な正統派の二枚目。そして歌も安定しているし、お芝居の勘もある。踊りに関しては、あまり見ていないから評価はわからないけど、課題だと思っていたアピールの部分も、エピローグでは客席降りして歌ってくれたし、もう、これぐらい揃えば銀橋0番(トップの立ち位置)の候補だな、と。後はバウ主演がいつか、みたいな。

 新公では最後に舞台挨拶があって、それも楽しみ。月城かなとさんは最初のカーテンコールで「日本物の雪組の伝統を守っていくことを誓います」と締め、スタンディングオベーションで二度目に幕が上がった後は「今回は天舞音さんと寿春さんが最後の新公でした」と新公を卒業する上級生を紹介していました。なんか大企業の役員や高級官僚のような手馴れた挨拶で、しかも意を尽くしした内容でした。さすが田園調布双葉というか、地頭の良さを感じますw

 本公演では夢乃聖夏さん(ともみん)が本役の深草重太夫を演じた真地佑果さんが出色の出来でした。セリフが良く聴こえる。口跡良い!心中恋の大和路では丁稚なのに目立っていたし、ともみんみたいな歌って踊れるコメディ・リリーフになって欲しいと思いました。最後泣いてたのが可愛かったというか、じーんとしました。というのも真地さんは96期という、宝塚では、2人が退学処分を受け、いじめなども問題にされた期の出身なんです。宝塚ファンでは、いじめに過剰反応して96期が全員やめない限り応援しない、みたいなことを言う人もいるのですが、裁判を起こした人は後にAV女優として売りだそうとしていたことがわかったりして、個人的には「だわな」という感じなんです。

 でも、まだまだ96期に対する風当たりは強く、成績が一番良かった生徒はもう退団しちゃったし、娘役トップに決まった人に対しても非難が出たりする中で、22番という中位の成績ながら、頑張ってきた甲斐があって良い役がついて、それを全力でやりきったということが、あの涙だったのかな、とか。

 いやー、新公いいですね…。

 他では、娘役で「国」を演じていた杏野このみさんが綺麗だったかな。雪丸役の煌羽レオさんは綺麗なのに顔に傷があったせいで…ま、役だから仕方ないかw

 写真は新公のパンフです!

 ちなみに4500円の席ですが、ヤフオクで2万円以上出しました…。

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