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June 30, 2014

『ノクターン』にやられる

Rei2

 宝塚バウホールで花組の柚香光(ゆずか・れい)さんが初めて主演を果たした『ノクターン 遠い夏の日の記憶』を見物してきました。

 いやー、久々に舞台に立つだけで輝く役者を見たな、と。

 歌舞伎の時代から演劇なんて、それでいいんですよ。筋がわかりやすくて、役者が美しければ。

 原作はツルゲーネフの『初恋』ですが、登場人物と夏の休暇というシチュエーシンだけを取ってきて、後は、「年上の女性への初恋」というイデアを、役者をつかってつくりあげただけという脚本・演出の原田諒先生の思いきりの良さが素晴らしかった。

 これでいいんですよね。柚香光さんが歌って踊って、理想の「初恋」を舞台上に表現してみせる。それだけで。

 つか原田諒先生が描きたかったのは副題の「遠い夏の日の記憶」なのかも。

Nocturn

 にしても、こんなにもターンが切れる踊り手は花組でも少ないと思うんですが、柚香光さんが合計3回踊るワルツでみせるターンは、それだけでも見所。

 柚香光さん演じるウラジーミルのダンスの相手は、初恋の相手ジナイーダ。ジナイーダ演じる華耀きらりさんも踊りの名手だから、余計に素晴らしかった。アラベスクもピタリと決まって。

 そしてウラジーミルがターン。

 ウラジミールがターンして見つめるのは最初はジナイーダ。そして最後にターンして見つめるのは関係を知った父親とジナイーダ。ふたりを見る苦しげな表情。素晴らしかった…。

 バウホールだけではもったいないです。

 ぜひ、東京公演を!

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