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April 01, 2014

『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』

Takarazuka_oshiyose

『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』中本千晶、小学館101新書

 中本千晶さんの宝塚本、三冊目は『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』。

 『宝塚(ヅカ)読本』は観劇の手引きというか宝塚入門編、『ヅカファン道』はサッカーのサポーターのような存在であるディープなファンのアンケート調査だとすれば、今回はわかりやすく砕いた宝塚の傾向と対策を男性向けに書きましたみたいな内容。

 宝塚に興味を持ったサラリーマンが電車の中で見られても恥ずかしくないよううに、マーケティング本のようなタイトルを付けた、と「まえがき」で書いています。

 また、熟年男性層に対しても《夫婦で連れ立って観劇ができる関係になれば、リタイア後の「共通の趣味」もできる。タカラヅカひとつで、熟年離婚のリスクが大幅ら軽減する》と勧めています。

 実際、ひとりで観に行っても、友人たちと連れだっていっても、意識過剰かもしれませんが、女性客からの視線は感じます。《ひとりで観劇に来ている男性に至っては、周りの女性観客すべての注目の的といっていい。「どうしてひとりで来ているのかしら?誰かの代わり?もしかして、ファン?」などと、あれこれ推測しつつ、基本的には好ましい目で見守っている》ということらしいんです。さらに舞台上からのタカラジェンヌからも注目されているそうで、確かに「今日は男性のお客さまも多く」なんていう挨拶を聞くこともありますし、ぼくはまだ経験がないのですが、客席降りでの「いじり」の対象にもなるそうで、これからも《清潔感のある身だしなみは心がけ》ていこうと思います(p.32-)。

 そして、いったんハマってしまえば長く楽しめるワケは
1)実に健全に楽しめる
2)「育てゲー」的に楽しめる
3)財布の中身に応じて楽しめる
4)年代に応じて楽しめる
5)「死と再生のプロセル」を追体験できる
だとしています。

 宝塚はディズニー映画にも似た健康的なお色気を楽しめるというのもポイント。

 また、宝塚を能・狂言、文楽、歌舞伎につながる日本の伝統芸能に連なるものとして理解した方が、わかりやすい、という言い方も納得的。

 しかし、小林一三翁が「宝塚少女歌劇」の立ち上げたを思いついたのは、「三越少年音楽隊」に対抗したものだったというのは知りませんでした(p.151)。

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