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March 02, 2014

『宝塚読本』中本千晶

Takarazuka_dokuhon

『宝塚読本』中本千晶、文藝春秋

 iBooksで1冊100円ぐらいのセールスで売られていたので、ものは試しと買ってみたら、体系的に分かりやすく「宝塚」の全貌が描かれていました。

 感心してプロフィールを読んだら、徳山高校卒業後に東大法学部を卒業、リクルートに勤務というキャリアをお持ちの方で、仕事術系の著作も多いためか、全体の構成がしっかりして、飽きさせない本でした。

 とはいっても、悲しいかな、まだ電子書籍には馴れていなくて、フツーの本ならドッグイヤーにして、そこを読み返したり、ボールペンで印付けたりできるんですが、それが難しくて、なかなか印象に残りません。

 kindleでもiBooksでもいいんですが、文庫本200頁ぐらいの分量なら、4頁に1ヵ所ぐらいはコピー&ペーストでMy impressionsみたいなファイルにタイトル、著者名ぐらいとともに、ずっと残るようなソフトをつくってほしいんですよね。

 まあ、権利関係で難しいところもあるかもしれませんが、こうした機能がなければ、これからも「しっかり内容を把握したい」という本は紙のメディアしか選択肢はないかも。

 ちなみに、この本の場合、一番、印象に残ったのは、後半の歌舞伎との比較あたりに出てくる「日本人はカッコ良ければ全て許す体質を持っている」として、多少、牽強付会というか強引な筋運びを擁護しているあたりでしょうか。

 観劇でなにが驚いたかといって、例えば「ベルサイユのばら」では、マリー・アントワネットが十三段をのぼって処刑されていったその階段から、手にシャンシャンを持った組子たちが満面の笑顔で降りてきて、あろうことや「ヤッ!」とかいいながらラインダンスをしてしまうという演出なんですが、それらも「どんな悲劇だろうと、最後のレビューでパッと明るくなってお帰りいただく」というコンセプトだというのですから、もう、その世界に入り込まなければなりません。

 あと、やたら新作が多いのも、ある程度、就任期間が決まっているトップスターにぴったり合わせた作品を提供するからだとか、ひとつの舞台には20億円ぐらいかかるから、それを回収しなければならないとか、そのためかファンクラブという非公認のNPOみたいな団体にスターの送迎からチケット販売なども委ねているとか、いろんなことを教わりました。

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