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February 11, 2014

富塚と『クレムリンに立ち向かった男たち』

Polac_mundial

 ヨコハマフットボール映画祭で上映された『クレムリンに立ち向かった男たち -ポーランド代表 ベスト4の真実』がよかった。

 個人的には何がよかったかって、ポーランドの自主管理組合「連帯」を支援する日本での集会が延々と写し出されていたこと。日比谷の野音での集会で、おそらく総評主催のもの。日本の労働者がわけわかんなく「Solidarity」と連帯の旗を縦書きに書いた旗を立てていたのは微笑ましい。でも、ポーランド人の心にはちゃんとヒットしていた。

 途中、何回も「連帯に連帯する」みたいなアピールが当たり前だけど、日本語で聞こえてきて、集会の最後は国労委員長の富塚がガンバロー三唱をしていた。ダラ幹と批判され続けてきた富塚だけど、ポーランド人の心にはしっかりと残っていた。異様さという点では昔のオウムを思い出さずにはいられない、今のネトウヨみたいな行動とは真逆。当時は格好をつけただけと批判されていた昭和な社会党の行動は実は、こうやって、ちゃんと記録されている。

 ベトナム人に会うと、日本の学生がB52を飛ばすなと戦ってくれたり、ニクソンに会いに行く佐藤首相を激しくデモで阻止しようとして、ヘリコプターでしか行けなくなったみたいなことは、本当に感動したと言ってくれる。

 ベトナムを爆撃するなとか、正しい要求を掲げる労働組合を弾圧するな、みたいな、ごく普通の生活者としての日本の労働者のプロテスト感覚というのは、世界に伝わっているし、それは、いま世界で感じられる日本人への尊敬に寄与しているんじゃないかと感じています。

 今じゃわかりにくいレギュレーションだけど、ワールドカップの二次リーグでソ連と引き分けて事実上、ベスト4を決めた後のボニエクのインタビューは素晴らしかった。まず「ソ連の選手をリスペクトしている」と語り、ソ連ユニを着てインタビューを受けたボニエクは真の英雄。

 「勝った勝った」と叫ぶ、これを言ってはいけないかもしれないけど、クロアチアの一部の選手みたいな偏狭な国家主義者みたいなことは全くなくて、「彼らも苦労している」と同情を寄せる優しさを持っている。でも事実上、今日は彼らに勝てて、さらにユニを交換してそれを戦利品のように獲得して満足している、みたいな個人的な感情も素直に表している。

 にしても、この映画を観る前は、ずっとポーランド代表の中心はスペイン大会でもラトだと思っていた。でも、圧倒的にボニエクだったんだな、みたいな。なにせラトは74年から見ていたから…

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