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February 09, 2014

ヨコハマフットボール映画祭2014

Indonesia

 忘れもしない東日本大震災の1ヵ月ぐらい前に第1回が始まったヨコハマフットボール映画祭が4回目となり、11日まで横浜の「ブリリア ショートショート シアター」で開催されています。

 2011年2月に見てわりと良かったのがインドネシアの『ロミオ&ジュリエット フーリガンの恋』。首都ジャカルタとバンドンのチームの対立を中心に描かれていて、何でもありの荒々しい手法が新鮮でした。クロージングパーティで酒を飲みながら話したのも懐かしいのですが、そのアンディバクティアール・ユスフ監督の最新作『インドネシア・コネクション』を見ることができました。

 何が驚いたかって、『ロミオ&ジュリエット』の時には昭和30年代の地方都市っぽく描かれていたジャカルタが、超高層ビルの乱立する最先端の都市となっていたこと。主人公が所属するプロサッカーチーム、ジャカルタ・メトロポリタンのドレッシングルームの様子とか「プレミアの金満クラブかよ」というぐらいの豪華さ。

 『ロミオ&ジュリエット』ではフーリガンを描いたアンディですが、40歳代になったいま、切り込むのは八百長問題。Jリーグに外資規制があるのも、八百長を仕切るシンガポールあたりの華僑グループからの支配を及ぼさないためだという説もありますが、代表FW、スポーツ大臣まで巻き込んで進む物語は、当日、上演後に解説してくれたの柳下毅一郎さんではありませんが「実際にあった話しをベースにしているんじゃないのか」という感じ。

 また、物語のベースには、インドネシア系住民の中国系住民に対する反発があるのかな、みたいなことも思いました。父親との葛藤、幼なじみのジャーナリストの描き方など不満な部分はありますが、今回も熱のこもったパワーで押されました。

 『ラブ・セレソン』はアマゾンのど真ん中にある都市マナウスで開かれる「ペラダオ」というアマチュアチームを集めた大会ながら、自称世界一の規模を誇るサッカー大会のドキュメンタリー。アマゾン流域の各町からチームを集め、徐々に勝ち上がっていくんですが、試合で負けてもチームが帯同している「クイーン」が出場するミスコンで上位に残れば、敗者復活戦でさらに戦えるという不思議なレギュレーション。撮っているのがドイツのクルーのためか、徹底的に理解できない…というのを全面に出しているのが可笑しい(ドイツ語の先生のインタビューが途中でドイツ語になっていたのは制作がドイツだからなんですかね…)。

 日本で言えば社会人野球の都市対抗が夏の高校野球レベルの盛り上がりになって、そこになぜかミスコンまでトッピングされるという感じでしょうか。空軍のチームの試合、応援している部隊が、自軍がゴールを上げると全員で腕立て伏せをやり始めるあたりが「どこの世界も変わらないな」と笑わせてくれました。

 ミスコン本番などでは女性たちが天使祝詞(日本語でいえば「めでたし 聖寵充ち満てるマリア、 主御身とともにまします…」)を円陣を組んで唱えているのは「なるほど」な、と。一方、サッカーの試合前に男たちが円陣を組んで唱えていたのは、たぶん「主の祈りを」だったと思いますが、とにかく、ブラジルにはサッカーじゃかなわないわけですわw

 『ロスト・ワールドカップ』は今、流行っているというフェイク・ドキュメンタリー。リネカーやバッジョ、アベランジェ前FIFA会長までが「1942年にパタゴニアでワールドカップが開かれていた」という昔の川口探検隊みたいな作品のドッキリの仕掛け人として出ているのが笑えました。そして、ここでも悪者になるのはドイツ人というのがなんとも…。

 仕事の関係で連帯やヨハネ・パウロ2世などの盛り上がりとともにポーランド代表が旧ソ連と戦う『クレムリンに立ち向かった男たち』も見たかったたんですが、なんとか期間中に見ようと思っていまして、今年も楽しみです!

 皆さんもぜひ!

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