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December 21, 2013

盛り上がった忠臣蔵

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 二ヵ月続けて「仮名手本忠臣蔵」をぶつけてくるという前代未聞、どうだまいったか的な興業を繰り広げる歌舞伎座ですが、かなり不満の残った先月と比べて、今月は盛り上がりました。

 見物したのは夜。

 五段目は獅童の斧定九郎。セリフは「五十両ぉ」ぐらいだけで、破れた蛇の目の傘で見得を切るなどの所作だけで見せて、最後は「あばらへ抜ける二つ玉」でバタッと倒れるだけ。歌舞伎では六段目につなげるだけの「弁当幕」ですが、いまの定九郎は獅童しかいないぐらい決まっていました。

 六段目では七之助のおかるが可憐。

 ここはいくら勘平が頑張っても不破数右衛門に最後、全部、もっていかれる芝居だと思うんですが、11月の左團次に続き、12月も彌十郎さんがよかった。大きさが出ないといけない役ですよね。

 「七段目」は大星の幸四郎が出からいい。先代のような色気が少しずつ出てきたような。

 おかるの玉三郎、平右衛門の海老蔵には酔いました。

 完全に視覚が広角から望遠になるような感じで引きつけられます。

 こんなに華のあるふたりのかけあいを見ることができてしあわせでした。

 十一段目では、またもや獅童が大活躍。高師直方で獅子奮迅の活躍をみせる小林平八郎。

 殺陣のスピード、キレがまつたく違う。最後に切られて倒れるまで全速力。見得を切ると、場内から割れんばかりの拍手と萬屋!獅童!のかけ声でセリフが聞こえないほど。

 バタッと倒れた橋の上、舞台が廻って炭部屋本懐の場になっていくんですが、廻っている最中、荒れた呼吸で雪がずっと舞い上っていましたが、やりきった感が伝わってきました。

 そして、ときの声ではしばし拍手と高麗屋、成駒屋というかけ声が鳴り止まず、久々の大盛り上がり。

 いいもんを見ました。

 25日まで。

 ぜひ!

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