PENTAX K-3ブロガーイベントに参加
カメラは大好きで、上手い下手は言いっこなしだけど、学生の頃からシャッターは切りまくってきて、社会人になってからも商売の助けてにもなったし、いろんなボディを試してきました。
ペンタックスは大学の写真部御用達みたいなイメージでしたかね。高いシステムには手が出ないけど、堅牢だけど軽快なボディと豊富なレンズの組み合わせで頑張って写真撮るみたいな。
デジタルの時代になってもボディはK-100とK-20は買ったし、DAレンズ3本とシグマの一時話題を集めた10-20という超広角ズームなんかも揃えました。
これでDA 35mm F2.8 Macroも買っていれば、ボディも買い足していったんでしょうけど、それ以上追わなかったのは室内撮影での黄色味が強く出過ぎるのがどうして苦手だったから。ということでペンタックスからは遠ざかっていて、DAレンズ群もサンクコストになりつつあったんですが、リコーとの合弁会社発足で会社がリコーイメージングとなり、GR Digital時代からずっとここでリコーのカメラのことを書いていたこともあってか、なんとブロガーイベントにご招待を受けてしまいまして、ありがたく出席させていただいた次第です。
イベントに出る前は、正直K-3とはいっても「まあ、K-7、K-5と出してきたマイナーチェンジかな」と思っていたんですが、中身が相当、変わっていることに驚きました。
そして、外観はドイツの高級車のようにあまり変えずに、新しい機能を合理的に盛り込むデザインによる解決という話しもデザイナーのHさんから聞かせてもらえて大満足の一夜となりました。オマケにほぼ1ヵ月間、無料で貸し出してくれるというので、DAレンズも再び活躍の場を与えられそうで、こんな嬉しいことありません。
さて、イベントの最初は広報の方からのK-3のレクチャー。なんといいますか「細かすぎて伝わらない」部分が多いK-3が、このままでは新製品のひとつとして終わってしまうのをなんとか食い止めたい、という熱意が伝わってきましたですよ。
最初はペンタックスとリコーのカメラの歴史から話しが始まったんですが、35mmだけでなく67や645さらには110サイズまで一眼レフで出してしまうというペンタックスの特徴と、二眼のリコーフレツクスからリコーオートハーフまでいろんな面白いカメラをつくってきたリコーというのは対照的なメーカーだったな、と。しかし、リコーは1977年に35mm一眼レフ市場に本格進出するに合わせてペンタックスのKマウントを採用したんです。こんなとろに縁があったとは…。「そういえばそうだったわな」と思い出しました。RIKENON 40mm F2.8とか銘レンズでしたが、Kマウントでしたもんね。
さて、広報の方がスライドでK-5 IIとの比較表を出してくれたんですが、確かに画像処理エンジン、センサー、ファインダー倍率、画像モニター、オートフォーカス、露出制御、シャッター、連写機能、動画とほとんど変わっています。ボディの後部もマグネシウム合金となり、これに合わせてシーリングヵ所も92ヵ所とさらに増やしたそうです。
また、K-5ではローパスフィルター付か抜きかを選ばなければなりませんでしたが、K-3は内部でローパスセレクターをオフ、Type1、Type2と2段階で効かせるかを選べるようになりました。デフォルトはオフ。モアレが気になるような時だけ効かせるという感じでしょうか。
オートフォーカスも27点となり、AE測距の移動を斜めなど自由に合わせたい時のために十字キーも8方向に動くような新設計となり、中央の3点はF2.8の高性能なDAレンズ群の光束対応となっているとのこと。なかなかやってます。
また、モーターもシャッター、ミラー、絞りを独立して動かす3個に増やすと同時に、ミラーショックを押さえる工夫もしているそうです。
まだ開発中ということですが、 市販ブラウザを使ってのスマートフォンやタブレット画面でライブビュー表示や細かな撮影設定、画像の保存などが行えるFLUCARDも楽しみ。
この後、デザイナーのHさんの話しが最高でした。「一眼レフはファインダーを覗きながら操作するために、使用中は操作部が全く見えない」ということで、外観デザインと操作性、手の感覚を両立させることが必要という話しには、なるほどな、と。
「カメラ好きの社員が多く、しかもうるさ型しかいないため、他社並みのサイズはPENTAXでは許されない」というのには笑いました。
そしてK-5からK-3は一見、変わっていないように見えるものの、これはドイツなどの高級車と同じように見かけの印象を変えないためであり、モーターを3つにしたことや、オートフォーカスの合焦ヵ所が増えたことでプリズム前のスーパーインポーズのユニットが大型化したこと、カードスロットが2つになったことなど性能向上のために内部機構が新しくなったため、それをデザインで解決しなければならない課題が増えた、ということです。
また、マグネシウムはプラスチックに近い整形を行うため、シャープな形を出すと金型が劣化していくそうで、K-7では妥協したが、今回はよりシャープな形状にチャレンジして、金型屋さんに泣いてもらったとのこと。また、金型の劣化はシルバー塗装だとより目立つため、今回は、いきなり新発売とともにシルバー塗装の限定版をつくったそうです。
グリップの調整も三次元加工機で掘り出しては、クレイを持って実際に確認し、最終的には社内で30人ぐらいのモニターを選んで決めたそうです。「今回は手の大きな人に合わせた」ということで、なんとなく、それだけでぼくにはしっくりきました。
ということで、しばらくK-3で撮っていきます。
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