American Pop Art展
国立新美術館のAmerican Pop Art展を見物してきました。
展示されているのはジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻のコレクション。
夫妻は60年代からポップ・アートのコレクター、アーティストのパトロンとして活動。
有名な「200個のキャンベル・スープ缶」なども展示されています。
「200個のキャンベル・スープ缶」は大きさに圧倒されたのですが、作品を紹介するビデオでキミコ・パワーズさんは「友人が保有していたんだけど、気に入らなさそうだったので譲ってもらった」としていますからうらやましい限り。
自身も毛沢東やマリリン・モンローのような作品のモデルにもなっていて、山口小夜子さんみたいな感じでシルクスクリーンに定着されています。
ビデオで「リキテンスタインは実生活でも自分が作品で描く目鼻立ちのハッキリした金髪のアメリカンな女性が好きで、画廊につとめていた、そういう感じの女性と結婚した」なんていう話も面白かったな。
会場は「プレ・ポップ・アート」と呼ばれる、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ、ラリー・リヴァーズからウォーホール、ジム・ダイン、ロイ・リキテンスタインといのが順路になっているんですが、一番、大きなスペースが与えられていたのはウォーホール。
「200個のキャンベル・スープ缶」を含むキャンベルスープのパリアントを中心に死刑台、毛沢東、花、マリリンそしてジャッキー・ケネディに囲まれた空間は圧倒的。
ウォーホールによるの死の聖堂みたいな感じでしたね。
10月21日まで。
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