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June 04, 2013

『ギャンブル酒放浪記』

Gamble_sake

『ギャンブル酒放浪記』大竹聡、本の雑誌社

 同じ版元の『謎の独立国家ソマリランド』が素晴らしかったので、ちょうどいいと思って、完全に失敗だと思った『ギャンブル酒放浪記』との比較で、本の雑誌社の編集の問題点みたいなのを考えてみたいと思います。

 本の雑誌社の良さとは、良くも悪くも素人っぽさ。

 編集的に言えば、ダダ漏れというか、著者の書きたいように書かせるみたいな感じを受けます。

 それが良い方向に出れば、『謎の独立国家ソマリランド』のように、大河小説のようなノンフィクションの達成が見られるんですが(あんなに分厚い、マイナーな素材を扱った本を、メジャーなところが出すとは思えないし、出したとしてもバッサリと4分の1ぐらいにカットされるんじゃないでしょうか)、悪い方向に出れば冗長な『ギャンブル酒放浪記』みたいになってしまうのかな、と。

 大竹聡さんの本はこれまでだいたい読んできましたが、これほど緊張感のない文章は、「酒とつまみ」でも読んだことはありません。

 連日の酒で二日酔い状態の中で、本の雑誌社の編集者と連れだって関東周辺のギャンブル場へ出かけ、負け、最後に飲むということが繰り返されるだけのネット連載。

 それを、たぶん、そのまま単行本にしてしまうというのは、どうなんでしょうか。

 一番、面白かったのは藤代三郎(目黒孝二)が腰巻きで書いていた《「俺より下手」なやつがいた!》という楽屋落ちでは…。

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