『談志 名跡問答』
『談志 名跡問答』立川談志、福田和也、石原慎太郎、立川談春、扶桑社
もうすぐ談志師匠がお亡くなりになって一年がたとうとしています。この一年は談志師匠の本、DVD、CDを片っ端から読み、見、聞きまくった一年でした。あまり、芸人の方が亡くなられても、こんなことはなかったんですが、あのしゃべりが懐かしいというか、子どもの頃から一番、影響を受けた人なのかな、と改めて思います。
DVDは今度でる『落語大全 下』を除いては、市販されているものは約50枚ほど見ましたんで、いつか、ネタごとに、「野ざらし」ならこれ、「居残り佐平次」ならあれ、なんてこともご紹介しようと思うんですが、とりあえずはこの本あたりから。
文楽、圓生、馬生、正蔵、馬風、三木助、志ん生、志ん朝、枝雀、小さん、可楽などの大師匠を福田和也相手に論じているのが前半。後半は石原慎太郎などを相手にした対談、鼎談。最後に石原慎太郎の追悼の言葉という構成。
志ん生、三木助、可楽はライブで見たことはないのですが、他の大師匠方はテレビの落語番組などで子どもの頃から親しんでいましたが、やはりわからなかったのが文楽の良さでした。でも談志師匠に《「鰹」って言われたぐらいだから。「文楽を食わなければどうにもなんない、江戸っ子としての恥だろう」》というので、しょうがいないんだ、というのが理解できます(p.26)。《あんな快適に、落語家として生きてきた人はいない》というのもわかります(p.27)。でも、談志師匠はいいとは言えないと語っているし、『幽女買い』なんかでレパートリーが少ないことを揶揄していたりして、複雑な感情を持っているんでしょうね。
圓生は性欲が強くて、八頭身で格好の良い芸人だったけど、相撲取りみたいなひどい女を楽屋に連れてくるなんていうのもわかるな(p.42)。どこか、粋じゃないというか、しゃっちょこばるみたいなところを感じていたんですよね。
馬生に関しては、もし長生きして小さん師匠の後に落語協会の会長になったら崩壊しなかったはず、というのはなるほどな、と(p.71)。
志ん生の落語では「二階ぞめき」がいいって言ってるから、そのうち聞きたいと思います。
にしても、二葉亭四迷が圓朝の『真景累ヶ淵』の速記録を真似することで近代的な書き言葉への道が開かれたなんていうのは知らなかったな(p.289)。
石原慎太郎、福田和也との鼎談では、もうかなり弱っているのを隠そうともしないで、手が震えてるぞとか言われたり…。石原慎太郎の追悼文はいいところもあったかな。
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