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July 16, 2012

『真相開封 昭和・平成アンタッチャブル事件史』

Truth_bunshun

『真相開封 昭和・平成アンタッチャブル事件史』文春文庫、文藝春秋編集部

 帰りに読むものがなくなって、少し前に帰宅途中で読んだ本。

 『文藝春秋』の11年12月号に掲載された33本の記事と12年2月号の「世田谷一家惨殺事件」の追加記事を加えて文庫にまとめたもの。

 取り上げられた日本の未解決事件については、やはり未解決のままで、群盲象をなでるような記事が多いのは、まあ月刊誌の特集だから致し方ないところ。

 ただ、中国の新幹線事故で、鉄道部がかつての朱鎔基首相の改革を跳ね返す原動力となったのは鉄道部の中の政治部だった、というあたりはなるほどな、と。《かつて鉄道兵と呼ばれた軍人や人民解放軍のリストラ組を束ねる組織で、その総数十五万人といわれているのだ。鉄道は人と物の他、ミサイルや戦車も運ぶため特殊任務に絡むさまざまな特権も与えられているのだから当然だ》というあたり(p.77)。

 あとは当事者だった江上剛さんが自ら語った第一勧銀の総会屋事件。次々と不正融資が明るみに出たのですが、融資返済を迫られた連中が抗議に来たら、その様子を警察OBなどに別室でみてもらい、少しでも恐喝的な言動があったら飛び出していくというあたりは迫力ありました。でも「これだけのスキャンダルで、誰もが自分の懐には一銭も入れてない」と警察から驚かれたなんてことを書いていましたが、組織ぐるみでそんなことをやっていたら、免許剥奪されていたんじゃないですかね。

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