香港の朝飲茶でダイエット
3泊四日の香港では、3日間、朝飲茶に通いました。
基本、早起きなのと、朝食は日本旅館のも含めて大好きだから。勘三郎(今の十八代目)さんが、ある番組で、人生の最後に何を食べたいかと聞かれて「普段食べている朝飯」と答えていたのが個人的にも印象に残っているんですが、日本食と中華の朝食っていうのは、世界の中でも最強だと思います。
で、2日目の朝に行ったのは旺角(モンコック)の倫敦大酒楼。尖沙咀(チムサーチョイ)の九龍シャングリラに泊まっていたので、地下鉄の全湾(ツェンワン)線で3駅と分かりやすいから、とりあえず人生初の朝飲茶ならここかな、みたいな。
現地時間の6時半ぐらいホテルを出て、長いコンコースを歩いて地下鉄(MTR)に。この1年ぐらいに行った韓国、台湾、上海の地下鉄と比べても、一番便利だし、清潔で分かりやすかった。あ、ちなみに、エアポート・エキスプレスの往復に3日間のMTR乗り放題が付いたトラベルパスを着いた直後に買ったので、改札は楽々でした。価格は300HK$(香港ドル)。
ちなみにHK$はメチャクチャ安くなっているというか、円高が進んでしまって、なんと重慶マンションの両替場では手数料かからず9円台でしたよ。
ということで、旺角について地上に上がったら、なんとも哀愁漂う感じのおばちゃんが新聞スタンドにいたので、英字新聞を購入。いろんなところに行ったら、必ず地元の新聞を買っているのんですが、なんとも、安上がりで旅行気分が盛り上がると思っています。値段は8HK$でした。
ということで倫敦大酒楼に入ったんですが、大きなビルの5Fにあって、なんと800人が収容可能な人気店。全員に英語は通じないのですが、何人かは分かるので、写真入りのメニュー片手にオーダーしました。頼んだのは定番の海老蒸餃子、海老中華風クレープ包みとご飯ものも欲しかったので鶏肉の蓮葉包みちまき。
開店直後に入ったのですが、みるみる席が埋まっていくのを横目で見ながら新聞を広げて読みました。
お値段は100HK$。いまのレートならば900円ちょっとみたいな。安いけど、香港の相場からしたら高い店なのかもしれませんが、店内は清潔だし、観光客が最初に朝飲茶するにはいいところだと思います。
この日は、MTRで中環に向かい、ターボジェットでマカオに日帰り旅行をしてきました。いやー、マカオでもHK$使えるんですね。南欧みたいな風景が楽しめるいい街でした。
某大王製紙の井川会長をマネてカジノに行って、リスボアの高額席(中国の人は分かりやすい表現をつかいますなw)でちょっとテキサス・ホールデムで遊んだんですが、カジノはちょっとガッカリしたかな。9人が集まって、やっとスタートしたんですが、3人ぐらいの態度が悪くて、楽しめませんでしたね。全然、紳士のゲームって雰囲気じゃなかった。ブラックジャックや大小の高額席も見たんですが、同じようにギャーギャー大声出してやっている。なんかなぁ…みたいなw
ということで翌日に行ったのが上環の蓮香居。中環で乗り換えて上環で降り、テクテク歩いて行きましたよ。途中、干ナマコ、干牡蠣、干アワビなんかの問屋が並ぶ皇后大道中を通るのも楽しかった。けっこう猫が集まっていたんですが、香港のネコって美人が多いなと思いました。なんかあるんすかね?
それはさておき、蓮香居。ここもビルの2階にあります。エレベータに乗り込んだら、地元の人から「飲茶か?」と聞かれるほどすでに馴染んでいますw。
いきなり座ったら注文シートが渡され、大きな茶海とカップが運ばれてきて、いきなりお湯を注がれ、すぐに一杯目のお茶は捨てられます。最初は分からなかったんですが、これで茶碗と箸、レンゲなどを洗うんですね。合理的!最初はオドオドしていたので、観光客向けのジャスミン茶が入れられてしましたね。
ここはワゴンで運ばれて来るオールドタイプの店で、売り子の人は広東語しか喋りませんが、見せてください、と言えば蒸籠を開けてくれて、「要(ヨウ)」と言えば点心をテーブルに乗せて、注文シートにスタンプを押してくれます。
テーブルの上はお茶で濡れますから、この注文シートは濡れないようにテーブルの隙間に挟むのがエチケットみたい。ここでも3点ぐらいいただいたのですが、なんと60HK$という安さ。
しかし、それ以上に、集まってくる老人たちの雰囲気が気に入りました。4人がけのテーブルはお世辞にも広くはないんですが、それぞれ相手を気遣いながらシェアしつつ、新聞や雑誌を読んで朝の時間を過ごしている。その距離感がとても都会的だな、と感じました。
英語も通じるし、街の雰囲気もいいし、人々も都会的だし、香港はいっぺんで気に入りました。ハッピーリタイヤメントしたら冬は讃岐で過ごそうかと思っていたんですが、香港も有力候補に一気に浮上してきました。
蓮香居は最終日の朝も連チャンで通ったんですが、それは、対面に座った鶴みたいな風情のおじいさんがみせてくれた、飲茶道ともいうべき一連の動作をマネしたくなったからです。
2日目は、まず、お茶の葉がおいてあるとろに行って、自分の好きな茶葉を選んで、大目に急須替りの蓋付き茶碗に入れます。チョイスしたのは、プーアル茶。これがジモチーの定番みたいですね。
前日と同じ席に陣取り、急須替りの茶碗のカップの蓋を開けて待っていると、お湯が大量に注がれます。自分ですぐに茶海に捨てて、飲む茶碗と箸を洗います。また、カップをあけて待っていれば、お湯を注いでくれます。
二日目は大部慣れたんで簡単な広東語と英語を駆使して、出待ちのワゴンから好きな丼なんかを選んだりさせてもらいました。この日も3点いただきましたかね。
あ、オールドタイプの店ではお湯で濡れるのを拭くのにティッシュは必携ですね。
ということで、昼は小ぶりの雲呑麺で、夜も簡単に済ませてしまっていたら、体重が3kg近くやせましたよ。プーアル茶効果なんでしょうか。
いやー、また、香港に行きたいと思って、HSBC(香港上海銀行)の中環本店で口座を開く相談もしてしまいした。
つか、HSBC本店ってウォール街占拠の香港版である中環占拠をやられていたんですね。真ん中吹き抜けには、たくさんのテントが張られていて、最初は申し訳ないと思ったんですが、日本に帰る日の午前中に説明を聞いてきました。たぶん、次には口座つくりに行くと思います。
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