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April 19, 2011

週刊東洋経済「迷走する巨大企業の正体 東京電力」

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 週刊東洋経済の4/23号「迷走する巨大企業の正体 東京電力」はなかなか読ませてくれました。

 巨大企業である東電の全体像というのはなかなかつかめません。

 今回の原発事故に対する怒りはもっともだと思いますが、その批判が、多少、薄っぺらなものが多いと感じるのは「群盲、象をなでる」ような印象が否めないからではないかと思います。

 関東地区に住み、安定した電力によって快適な生活を送ってきたぼくたちには、「賠償金を支払わせた上で、解体させてしまえ」という怒りにまかせた批判だけでなく、より俯瞰した見方をする必要もあるのではないでしょうか。

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 なかなかこれまで東電という会社に対する本格的な「研究」はなかったと思いますし、安岡正篤が「君子」と読んで経団連会長までつとめた六代目社長の平岩外四に対する批判なども、あまり大手のメディアでは読めませんでした。

 まだ、断言するには早いかもしれませんが、このまま放射線による死者や重篤な患者などが出ずに収束に向かえば、東電は十分、復活すると思いますし、東電が復活しなければ、この40頁にあるような関連企業すべてに影響が出て、それは日本経済全体にとっても悪夢のような事態を引き起こすのではないかと思います。

 アジアを中心とした経済発展を目指す諸国が原発建設を止めるとはとても思えないので、合理的な方向は、今回の事故を教訓に原発の安全性を高めて、そうした国々における原発の建設、運営に関わっていくとともに、東電の自己改革を促すことだと思っています。

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 もちろん、たぶん自己改革なんていうのは出来ないかもしれないので、系統電力と配電の分離とか、配電の自由化なども必要になってくると思います。

 さらにいえば、461ヵ所にも及ぶ施設などは、賠償のため売却すべきであることは言うまでもありません。

 とにかく、こうした議論のためにも、ぜひ、今号の東洋経済をお勧めします。

なんか妙なコメントがあったので、コメント欄は閉じます

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