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February 08, 2011

『ことばを旅する』

Hosokawa_morihiro

『ことばを旅する』細川護熙、文春文庫

 先日、帰りの電車で何も読むものがなくなって、例によって六本木ABCで手に取ったのがこの本。

 日本の元首相の中では、一番、悠々とした引退後の生活を送っているように見えるのが細川護熙さんかな、と思っています。

 で、週刊文春に連載していた連載をまとめたのが、この本。つか、本自体は08年に出ていたんですが、見つけたのは文庫本。内容は、日本の歴史に残る48名が残した言葉の意味を、その人たちの足跡を辿りながら考える、というもの。

 恥ずかしながら、知らない言葉が多かったですかね。

 「あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月」というアバンギャルドな短歌を残したことでも有名な明恵上人の「ただ現世に先ずあるべきようにてあらん」という言葉にまず頁がとまりました。

 「四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒」という謙信の辞世も知らなかった(情けない…)。

 貝原益軒が『慎思録』に残した「毀誉は憂喜をなすに足らず」という言葉も、その通りだな、と感じます。

 良寬さんの漢詩、『可意』の「欲無ければ一切足り 求むあれば万事窮す」というのも、真逆の生活を送っている身には堪えました。同じ意味で吉田松陰がよく講じた「心を養うは 寡欲より善きは莫し(養心莫善於寡欲)」という『孟子』の言葉にもうたれました。

 薄い本なので、一冊、カバンに入れて持ち歩くのもいいんですが、こういう本は電子書籍に向いているかな、とも感じました。

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