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January 02, 2011

五柳先生傳

 お正月ということで…。

 正月は酔生夢死で過ごすことが多いのですが、そんな時には陶淵明の「五柳先生傳」を思い出します。

 ある種の理想ですね。

 「既に酔いて而して退き、曾て情を去留に吝(しわ)しまず」

 というような酔い方ができればいいなぁ、と。

五柳先生傳

先生不知何許人。亦不詳其姓字。宅辺有五柳樹。因以爲号焉。
閑靖少言、不慕栄利。好読書、不求甚解。毎有意會、便欣然忘食。
性嗜酒、家貧不能常得。親戚知其如此、或置酒而招之、造飲輒盡。期在必酔。既酔而退、曾不吝情去留。
環堵蕭然、不蔽風日。短褐穿結、箪瓢屢空、晏如也。
常著文章自娯、頗示己志、忘懷得失。以此自終。

先生は何許の人なのか知らない。其の姓も字も詳かではなく、宅の辺(ほとり)に五本の柳の樹があるに因って以て五柳先生と号したのである。
物静かで言葉少なく、栄利を慕はない。読書を好むが、意味の詮索は余りやらず、気に入った処が有ると、喜んで食をも忘れる。
天性酒を嗜めど、家が貧しくて、常に得られるわけではない。親戚故旧は此の事情を知っているので、時として酒席を設けて之を招くことがあると、出かけていって遠慮なく御馳走になる。ただ酔ひさへすれば満足で、酔が廻れば、さっさと帰って行き、少しも未練はない。
住居はあばら屋で、日は射し込み、風は吹き通す。短い粗服は穴だらけ継ぎだらけ。飯櫃は屢々空になるが、一向平気である。
日頃楽しみに詩文を作って、相当思うことを述べている。そして得得を忘れ、かくて一生を終る次第である。

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