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October 20, 2010

『バスティーユの陥落 小説フランス革命2』

French_revolution2

『バスティーユの陥落 小説フランス革命2』佐藤賢一、集英社

 まあ、題材が面白いので読んでいますが、相変わらずつらい。

 いろいろ不満なのですが、その不満なところは2点に集約できるかな、と思います。

 ひとつは、どこまでが史実で、どこから飛躍しているのか、というのがわかりにくいところ。

 例えば、ちょっと込み入ったところで、史実に沿って書こうとした場合、司馬遼だったら「ここは物語を離れて、随筆風に書かなければならない」なんて感じで読者に注意を与えると思う。

 でも、小説フランス革命では、ないんですな。

 ミラボーがバスティーユ陥落の後、それはあくまで王と民衆に敵対して中間搾取していた貴族に対しての叛乱だったということで、ルイ16世にパリへの立ち寄りを促し、逡巡する王に「我々、議会が守ります」と大見得を切ったにもかわらず、病状が悪化して、ラファイエットらに栄誉を奪われるなんていうあたりが、どこまで真実なのか、みたいなところをハッキリ書いてもらいたったかかな、と。

 もうひとつとは、やっぱり、風景描写のなさ。

 逆に浮かび上がってくるのが、参考文献ばっかり読み込んでいるような堅苦しさ。

 ミラボーとロベスピエールがパリに叛乱を促しにいく冒頭の場面でも、今のパリとの地理関係に触れるまでもなく、いきなり、文献によってしか知り得ない「匂い」についてしつこく書くなんてあたりは、楽しんでないな、と。

 第三巻までは買ってあるのですが、読み進められるかどうか…。

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Comments

うはは。買ってしまったと聞いた時は心配だったけど、もしかして許容量あるかもしれんと思ったが、やっぱりこうなったか。

Posted by: あんとに庵 | October 21, 2010 at 12:16 AM

つか、集英社の編集はなにやってんだ、と…ww

Posted by: pata | October 21, 2010 at 05:47 AM

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