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September 24, 2010

『もう一杯!!』

Mou_ippai

『もう一杯!! 『酒つま』編集長大竹聡のチャランポラン酒場歩き』大竹聡、産業編集センター

 すつかり雑誌「酒とつまみ」に魅せられているわけで、編集長である大竹聡さんの本も読みまくり。

 ということで、今回はサントリーの「ウィスキーヴォイス」などに掲載された文章をまとめたのが本書。

 一読、サントリーは第二の山口瞳さんを大竹さんの中に見ているのかな、と思いましたね。

 思い出したのは山口瞳さんの『酒呑みの自己弁護』。

 『酒呑みの自己弁護』についてご存じない方のために1973年に発売されたハードカバー版が受賞した「日本腰巻文学大賞」の作品を紹介します(作者は新潮社の池田雅延さん)。

月曜日 一日会社に行って
火曜日 夜更けに九連宝燈
水曜日 一晩小説書いて
木曜日 三時の四間飛車
金曜日 日暮れに庭木をいじり
土曜日 たそがれに馬券の吹雪
日曜日 朝から愛妻家
月々火水木金々
酒を呑みます
サケなくて何で己れが桜かな

 まあ、こうした風情を思い出すんですね。

 サントリーの担当者も大竹さんに山口瞳さんの後継者を期待しているんじゃないかな、と感じます。

 どちらも東京生まれ。クールでありながら、時々、上質なセンチメンタリズムがあふれ出る。

 例えば、四国にお遍路旅の取材に行った帰り、どうしても地元で世話になった飲み屋さんで飲みたくなって一杯。そして羽田に着いてからもどこかに寄りたくなって馴染みのバーに。そして〆がこれ

 「四国、行ってきたんだ。おもしろかったぜ」
 土産話を肴に飲む酒は、また格別でしてね。ああ、旅のお酒ってのは、実に、実に、長くなるもんですねえ。

 どうです?いいでしょ!

 突然思い立って「特急かいじ」に乗り、甲府の「くさ笛」という居酒屋に飲みに行くという話もいい。

 新宿やきとり横町にあるバー「みのる」に定年を迎えた日に、ひと言、今日で最後だからと挨拶にくるサラリーマンの話も、ありがちだけど情景が目に浮かびます。

 ということで次は『今夜もイエーイ』を読むことにします。

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