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July 01, 2010

三ツ木「貝の軍艦巻き」

Mitsuki_kai_gunkan_maki

三ツ木(みつぎ) 江東区富岡1-13-13 3641-2863

 門仲はけっこうおいしい寿司がある街だと思いますが、昼間もやってくれているところといったら、三ツ木(みつぎ)でしょうか。

 ランチだからとって大将は全然、気を抜いたりなんかしません。

 いただいたのは「季節のおまかせにぎり」3500円。

 十貫でてきて、トロなんかも上等な桃色のが出てきます。

 印象的だったのが貝の軍艦巻き。

 深川飯で町おこしをやっているというからでもないんでしょうが、アサリを中心とした貝に、ニツメを塗って出してくれました。

Mitsuki_mise

 深川飯は池波正太郎の描く鬼平が喰った、ということで復刻されたと思いますが、それも含めて味になっていると思います。

 深川不動の参道に近い路地に佇む店の風情もいい感じ。

 また、行きたいなぁ。

 『鬼平犯科帳10 犬神の権三』池波正太郎、文春文庫(p.20-21)

 そのころ、雨引の文五郎は……。
 千住・小塚原町に住む桶屋の安兵衛の家へ身を隠していた。
 千住は、いわゆる〔四宿〕の一で、江戸から奥州街道への第一駅だ。
 千住大橋の北の町を上宿といい、橋の南を下宿とよんで、この下宿に小塚原町と中村町がふくまれている。
 下宿の家数は約五百。このうちの七十余軒が旅籠屋で、その中の二十二軒が飯盛女(娼婦)を
 置く食売旅籠だというから、相当のにぎわいを呈していたわけだ。
 桶屋の安兵衛の家は、千住大橋に近い誓願寺の門前を荒川の岸辺の方に切り込んだところにある。
 この日。
 安兵衛は早めに仕事をしまい、戸締りをしてから、仕事場の奥の六畳の部屋に来て、
「おーい、文五さん。降りて来ねえか……」
 屋根裏の小部屋へ、声を投げた。          
 梯子段を天井へ吊りあげている引綱をゆるめながら、
「いま、行きますよ、爺つぁん。」
 と、文五郎はこたえた。
 安兵衛は、もう七十に近い老爺であるが、小柄な細い躰をきびきびとはたらかせ、台所で夕餉の仕度にかかった。
 浅蜊の剥身を、塩と酒と醤油で、うす味に仕たてた出汁で葱の五分切といっしょに、さっと煮立てて、
「さ、いっぺえ飲んなよ」
 文五郎へ、酒をすすめた。

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