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May 10, 2010

『「事業仕分け」の力』

Shiwake

『「事業仕分け」の力』枝野幸男、集英社新書

 ご存じ枝野行政刷新担当大臣が「事業仕分け」とは何を目指したものなのかを改めて新書で説明したのがこの本。

 特に新しい情報はないのですが《予算は「付ける」ものではなく、「組む」ものなのです。歳入との関係でできることとできないことの、文字通り「仕分け」が必要です》(p.28)というあたりはなるほどな、と。

 蓮舫さんが寄せているコラムに書いていた《ハコモノを維持するより、ハコモノを管理するという名目での人件費を維持することが目的となっていないか》(p.39)という問題意識も、言われてみれば、そうなんだよな、と納得的。

 「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」と「産業技術総合研究所」はどちらも経産省所管の独法ですが、天下りに加えて、研究費も横流しするという「縦割り重複」があったというのも深刻な話だな、と(p.107-)。

 将来は決算の段階で「仕分け」をやりたい、という抱負もいいと思いました(p.159)。

 事業仕分けに関して「二番煎じ」「茶番」みたいな批判もありますが、小泉政権時代から何回も廃止宣告されながらも、どこかと合併して生き残るゾンビ集団的な独法がある限り(その典型が「私の仕事館」で有名な雇用促進事業団)、こうした試みは続けていくべきだと思います。

 といいますか、民主党政権は確かに頼りないところはあるかもしれないけど、自民党政権みたいに内政は官僚機構に、外交防衛はアメリカに丸投げして、高度成長期からまったく変わらないような手法で再配分を行っていたのと比べると、遙かにマシだと思うんですけどね。

 まあ、なかなか良さはわかってもらえないところが大変なんでしょうが…。

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