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February 07, 2010

『老化はなぜ進むのか』

Antiaging

『老化はなぜ進むのか』近藤祥司、ブルーバックス

 ブルーバックスなら、まともにDNAレベルでの話しとしてアンチエイジングについて語ってくれるだろう、と思って読んで半分は大正解、半分は読み手であるぼく自身の理解力不足で玉砕した、というような感じでしょうか。
 
 でも、女性の方には、絶対にお勧め。
 
 中盤はDNAテロメア説、酸化ストレス説、体細胞変異説などムズカシ的な話しが続きますが、第1章「現代の夢—老化予防」と第10章「アンチエイジング薬の最前線」だけを読んでも、まあ、こういった言い方はナニかもしれませんが100万円の価値があると思います。
 
 第1章の「コラーゲを食べてもシワは取れないし、老化とともに内蔵機能を低下させる原因にもなる」「酸素での疲労回復は酸化ストレスを増加させ、ベッカムカプセルの乱用はよくない」「市販のコエンザイムQ10の錠剤は医師が処方する量の10倍も入っており、酸化ストレスを生み出すミトコンドリアを活性化させ寿命を縮める可能性がある」「アメリカでは1995年当時、心疾患の治療目的で女性ホルモンの補充が奨励されていたが、女性特有のガンや脳卒中が増加することがわかり、2002年からは投与するなというガイドラインに変わった」などは参考になるのではないでしょうか。
 
 なんかこう書くと絶望的な感じもしますが、実は、第10章を読むと2年間のDHEAの投与によって筋肉増強と脂肪減少の効果が認められ、これはホルモン投与と違って有害となる副作用も認められていないそうですし、骨粗鬆症の薬として発売されているSERM(Selective estrogen receptor modulato)は乳がんや卵巣ガンが減少することが観察されているそうです。
 
 個人的に嬉しかったのは赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトールがSirt1遺伝子を活性化する抗酸化力があることがわかったので、フレンチパラドクス(赤ワインが良く飲まれているフランスでは、脂肪摂取量が多いのに動脈硬化の患者が少ない)が正しいことが立証されたことですかね。月曜日からもワイン飲みます!
 
 夢のアンチエイジング薬はまだまだ先のようですが第11章「老化を防ぐ処方箋」を読むと、個人的に意識できるアンチエイジグとは、日本でも平均して6〜7年あるという寝たきり期間を短くすることであり、その原因となっている脳卒中と心疾患、脳卒中予防に加えて骨折・転倒や関節炎を予防するという運動疾患対策がターゲットになる、ということがハッキリとわかりました。

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