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January 20, 2010

日経・御厨論文「激震・鳩山政権 上」

Mikuriya_takashi_1

 今日の日経は気合い入ってましたねぇ。

 JALの問題だけで、薄い新書一冊分ぐらいの量がありそう。

 この1~5面の記事を読めば、JAL問題のだいたいのことはわかると思いますし、根本的な問題だと思うけど、誰もあまり語らない8組合問題の歴史も語られています。国鉄もJALも組合問題が大きかったし、当事者では解決できないんでしょうね。だから、再出発の際には外から"汚れていない"経営陣を持ってこなければならないんでしょうが、JALの場合、組合側の"顔"が見えてこないというか、国鉄の時みたいに国労の幹部がヘタ打ってる間に動労と鉄労がヘゲモニー握ったみたいなダイナミックさがJALにあるのかなぁ…。完璧な労働貴族でしょうしねぇ…。個人的には疑問というか、デルタに売却されて、さらにデルタが細分化して売却する、みたいな出口しか見えてこないと思うんですが、そんな予想が外れることを祈っております。

 1/20付けの朝刊の記事では御厨貴教授の「激震・鳩山政権 上」も面白かったですね。

 要約すると、自民党が完全に没落した今、自民党時代は完全に過去のものになってしまった、と。霞ヶ関は交代可能な二大政党制が不可能になったことを直感し、立ち上がりつつある小沢支配を危ぶんでいる、と。小沢幹事長もガチンコ勝負に出ており、めったに見られない権力と権力の剥き出しの対決が繰り広げられているが、実は、こうした権力の可視化こそが大きな制度改革に入ったことの証ではないか、と。歴史は大きな制度変革の着地点に10~20年かかることを教えていて、明治維新も占領改革も一挙に安定した権力を生み出したわけではない、と。ともかくも、最初の安定までには4年かかる、と。民主党の若手には西郷、大久保のように化ける可能性がありそうな人材はいるが、野党時代のような好き勝手なことを言う学級会民主主義から脱しなければならないい、と。さらに、小沢氏は結局、政治の後背に退くしか道はないように思われるーというのがその内容。

 「下」は明日なんですかね。楽しみです。

 今日の朝刊の160円はタダみたいなもんです。

*1と思ったら、1/21は「中」で河野勝早大教授の論文でした。内容は、まあ、フツーw

でも、一応、こんな感じでした。
Kawano_nikkei1001

3日目は牧原出。相変わらず「官房型官僚」の重要性を説くだけで新味なし。

Nikkei_hatoyama_3

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