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November 03, 2009

『完全ドキュメント 民主党政権』

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『完全ドキュメント 民主党政権』毎日新聞政治部、毎日新聞社

 鳩山政権の発足が9月16日、その後のダム建設中止問題などにも触れつつ、印刷が10月10日、発行日の奥付が10月25日になっているというスピード出版の本。

 ただし、229頁の本文のうち、178頁以降の約50頁分は三党連立政権合意書、連立政権樹立に当っての政策合意、内閣の基本方針、閣僚懇談会で申し合わされた「政・官僚のあり方」、民主党の政権政策マニフェストという鳩山政権重要文書集という資料篇になっているうつくり。

 それにしても、校正済みの紙面に載せるテキストをベースにできるというわけで、新しい事態に対する、まとまった知識を得たいという場合、新聞社による、こうした本づくりというのは、有効ではないでしょうか。

 鳩山政権に対する個人的な評価はさておき、「はじめに」で記されている政治記者になりたての首相番記者の実感は、なかなか読ませてくれます。

 「官邸は仕事をする所だったんですね。遅くまで明かりがつき、副長官が徹夜しているんです。鳩山首相とのぶら下がりインタビューも会話が成り立つ。前の政権は政治家も早々と帰ってしまい、仕事をしている空気がなかたった。それに首相は意味なくけんか腰だったし」

 官房長官を狙っていた管直人副総理は国家戦略局に押し込められたと書かれていますが、それでも、省の規模を大幅に縮小すると谷口国交事務次官に告げ「文句があるなら『国土交通党』を作って選挙に出なさい」と挑発した、というのは笑ってしまいました(p.34)。

 なんでも一番面白いのは人事ですが、今回、入閣確実といわれながら果たせなかった人たちは、小沢幹事長就任に異議を唱えていた人たちが多かったという指摘もなるほどな、と(p.165)。

 自民党に関してはあわれな印象しか残りませんが、それでも小泉元首相の「去年の10月に解散をやっておけば良かったんだ。最後のチャンスは四月だったよな。小沢(一郎)が補正予算に反対と言った時だ。あれを逃したから麻生さんに解散権がなくなっちゃった。もう自民党は野党になった方がいい」という見立ては鋭かったな、と(p.122)。

 NHKが日曜日からやっているドキュメンタリーを見ても、この20年間、日本の体制を変革しようとブレずにやってきた最大の人物は小沢一郎であり、この政権はその大きな影響力の中にある、ということをも改めて実感させられました。

[目次]
第1章 新政権誕生
「未知との遭遇」
変わる予算編成
政と官
国家戦略室の設置
「天敵」を迎えた厚労省
鳩山外交デビュー
密約の調査命令
自民党は立ち直れるか
第2章 自民党瓦解
局面を変えた「小沢辞任」
「小鳩」新体制
「鳩の乱」
不発だった党役員人事
都議選惨敗の夜
解散予告
司令塔の退場
与謝野の署名
衆院解散
第3章 選挙から組閣へ
マニフェスト発表
「小沢ガールズ」擁立
守勢の自民大物
民主三○八議席
三党連立協議
鳩山人事
エピローグ 民主党政権と日本の未来
問われる破壊の後の創造
小沢一郎の主導権
資料篇 鳩山政権重要文書集
三党連立政権合意書
基本方針
政・官の在り方
民主党の政権政策マニフェスト

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