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May 15, 2009

『不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ 下』

Sensou_boke2

『不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ〈下〉1996~1999』宮嶋茂樹、新潮文庫

 改題『不肖・宮嶋 国境なき取材団』の文庫版の下巻。

 この頃から自衛隊による不肖・宮嶋への協力ぶりが目立ってきます。

 まあ、あれだけ親自衛隊の文章を、しかも普通の人たちの胸にストンと落ちるような書きっぷりでまとめられる人なんてないでしょうからねぇ。

 反対に不肖・宮嶋が口を極めてコキおろすのが外務省。

 なんか不肖・宮嶋による対照的な書き分けは、バブル期まで海外建設省なんて呼ばれて物心両面で豊かだった外務省の勢いが落ち、失われた10年で無制限にODAが使えなくなった日本にとって自衛隊が国際貢献の切り札として使われるようになった、という移り変わりもあらわしているんじゃないかと思います。

 ということで下巻もスカッと笑わせてくれる文章と、知らなかったなぁとうならせる情報で一気に読ませてくれます。

 F15を保有している国はアメリカのほかは日本、イスラエル、サウジアラビアだけとか(p.173)、最高9Gぐらいかかる戦闘機のパイロットは、頬の肉が下に引っ張られることが多いから老けて見える人が多いとか(p.194)、日米露の共同訓練(いまやこんなものをハワイ沖でやってるんですねぇ…)で海自の「はるさめ」は炸薬なしのミサイルを無人機にダイレクトヒットさせ、50メートルクラスの小型目標艦にも対艦ミサイルをダイレクトヒットさせたという(リムパックでも20ミリ機関砲で米海軍の攻撃機を撃墜しているんですよねw、p.297)、ほとんどヘリ空母の最新艦「おおすみ」は1日500トンの真水造水能力があり、洗面、シャワーにトイレの水まで真水をつかっているとか(p.420情報ももりだくさん。

第6章 F‐15体験―航空自衛隊立川基地 千歳基地 一九九六(平成八)年八月
第7章 釜山港へ入港れ―釜山 一九九六(平成八)年八月~九月
第8章 不肖・宮嶋、太平洋と日本海を渡る―ハワイ→ウラジオストク 一九九八(平成十)年七月
第9章 ウェルカム・トゥ・コソボ―コソボ 一九九九(平成十一)年六月
第10章 ブルーフェニックス作戦―トルコ 一九九九(平成十一)年十月

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