『新型インフルエンザ予防マニュアル』
『新型インフルエンザ予防マニュアル』岡田晴恵、現代けんこう出版
普段はあまり時事ネタには反応しないのですが…
今年の春、国立感染症研究所ウイルス第三部の岡田晴恵研究員の講演を聴く機会がありました。
まあ、25年周期といわれるパンデミックが近いという感じが相当、高まっていたのかもしれませんね。
もっとも、岡田さんの話は「次の大流行となるウィルスは強毒型のH5N1の可能性が高い。大規模な感染を阻止するためにもプレパンデミックワクチンの大量備蓄と、希望者には誰でも打てるような体制づくりが必要」「医療関係者やライフライン従事者用には鳥インフルを想定したプレパンデミックワクチンが用意されており、必ず2回打つことが重要」というもので、豚インフルの変異という今回の事態とは違っていましたが、新型インフルエンザが流行すると会社などでひとりが感染すると2週間で50%近い人が欠勤するかもしれないなど、企業衛生(?)の話だけでも、まあ、興味深いものでした。
まだ、日本では感染者は確認されていませんが、国立感染症研究所のシュミレーションもありますし、なんとも今後の展開は不安です。
よくわかないけど、豚インフルが変異した今回の新型インフルは弱毒性みたいですけど、次にすぐ鳥の強毒性のH5N1が流行したらどうなるんでしょうかね…この議論はいま、聞かれてないんですが…
また、この方の書いた『新型インフルエンザ予防マニュアル』によると、パンデミックが起こると日本の人口1億2700万人のうち罹患者数は3200万人、入院は53~200万人、死者は17~64万人と厚労省は推定しているそうです。
治療はタミフルの早期服用し、自宅に籠城するのが安全だそうですが、今回は夏場に向かっているということが救いなんですかねぇ…
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