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February 21, 2009

「太郎」の鍋

Taro_nabe_kawahagi

「太郎」 石川県金沢市主計町2-7 076-231-5152

 金沢には浅野川沿いにある東の郭、犀川沿いにある西の郭とふたつの茶屋街を持っていますが、浅野川を挟んで東の郭の対面にも主計町(かずえまち)茶屋街があります。

 紅殻格子の木造茶屋が並ぶ川沿いを歩くだけで、なんとも贅沢な気分になってきますが、人間は散策の後はお腹も減る唯物論的存在でもあります。

 ということで、前から行ってみたかった「太郎」へ。

 あまりにも有名なお店なので、「いまさら初めてというのでは気が引ける」という感じもするのですが、一番恥ずかしいのは、知ったかぶり。

 金沢をよく知るためにも、その基礎となるべきようなお店は押さえておきたいもの。

Taro_gaikan

 ということで格子戸をガラガラ開けて「予約してあるんですが」と声をかけると、素早く、部屋に案内してくれます。

 この日はお昼時。一人でおジャマする時には、かき入れ時の夜ではなく、やはりお昼あたりにした方が無難かも。

 部屋は浅野川のせせらぎも聞えそうな、窓が川に面した座敷。

 隅々まで磨き上げられているけど、風情も感じられます。

 ここらへんが百万石なんでしょうかね。

Taro_tsubaki

 やがて仲居さんが材料とスープの入った鍋を持ってきてくれます。

 この時点で飲み物を聞かれますので「とりあえず、ビール」。

 付きだしをさかなにビールを飲んでいると、やがてグツグツし始めます。

 ここでは客が鍋に手を出すのは流儀に反します。

 しばし鷹揚に構えて、川のせせらぎに耳をすましていれば、神出鬼没の仲居さんがやがて立ち現れて、どんどん材料を入れて一杯目をつくってくれます。

 冬は鍋にするサカナがおいしそう。

 この日はカキ、タラ、ブリ、カワハギなんかのお姿が見え隠れしています。

 一杯目はブリ、タラあたりを中心にいただきます。

 二杯目のメインはカワハギ。

 なんでも、ここらあたりではバクチコキともいわれそうで、負けが込んだばくち打ちが身ぐるみはがされた、というあたりから連想された名前らしいです。

Taro_nabe_zairyo

 上品なスープとあいまって、カワハギのコクのある白身がより美味しく感じられます。

 ということで、材料の方は三杯が目安なのですが、最後にキビモチが、それだけ入れられます。

 女将さんによると「名前が太郎なので、桃太郎にはキビが付きもの。ならば黍餅で…」という発想。

 材料の写真の一番、奥に写っているんですが、最初は「マグロかな…」と思っていました。

 こういう色になるキビもあるんですねぇ。

 初めていただきました。

 もちろん飲み物はビールから手取川の常温に代えています。

Taro_nabe_kibimochi

 ナベの楽しみは最後のオジヤ。

 たっぷりとお汁をしみ込ませるために、火を通した後、じっくり蒸らす行程まで管理された「おじや」は完璧!

 浅漬けのキャベツもあうんですわ、これが。

 よっぽど漬け物をおかわりしようかと思いましたが、カッコ悪いので思いとどまりました。

 でも、おじやは結局、三膳いただいちゃって、理性などどこへやら。

 ああ、また、このおじやを喰いに「太郎」へ行きたい!

Taro_ojiya

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