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January 10, 2009

『机』

Tsukue

『机』ヒヨコ舎(編)、アスペクト

 「あの人の机は、おもしろい」ということで、様々な職業の方の机、仕事道具を写真に収め、インタビューをまとめた本。

 この手の本は、わりと好き。小説家などモノ書きの書斎はもちろん、専門職の人たちの仕事場なんかを集めたビジュアル本なんか、けっこう持っています。

 今回はタイトル通り割と「机」に焦点を当ててはいますが、机というのはブランドが確立されていないというか、いまひとつつかみ所がなくって、結局、この本の場合も机の上に置いてあるものとか、窓の位置とか、周辺的な方向に逃げていって、いまひとつフォーカスされていない印象を受けます。

 ぼくが個人的に机に関していいな、と思ったのは3つあります。

 ひとつはのミッシュル・フーコーの『真理の歴史』新評論、1986の中にある仕事部屋。広さがうらやましかった。

Foucault_bureau

 もうひとつは、立花隆さんの『ぼくはこんな本を読んできた』の中で紹介されている、頑丈な900*1800ぐらいの大きな机を部屋の真ん中に二つ並べて、その間に置いた回転椅子の座って仕事をするというスタイル。

 もうひとつはテレビ番組でみたアメリカの聖書学者(ボックとかイエス・セミナー系の学者さんだったと思います)の横2~3メートルは有りそうな机。同じぐらいの長さの書見台を置いて写本を開き、テレビ局のスイッチャーみたいに横移動を繰り返しながら異読を捜していた場面は印象的でした。

 しかし、これらはパソコンに向かって書く、という場合には、もう適さないかもしれませんね。

 『机』で紹介されている例でも、PC本体とモニタ、キーボードを部屋の真ん中に置いて、ケーブルなどを抜き差ししやすいような環境で仕事をしている例もありましたし。

 あと、個人的に「これ使ってみよう」と思ったアイデアは、トレーシングペーパーをメモ替りに使うこと。参考図なんかを写し取るのも便利だし、白い紙に書いた正式なものと区別をつけるという《アメリカ人の知恵》はなかなか実用的なアイデアだと思いました(p.23)。

 また、20年以上前、渋谷の場外馬券場売り場の近くに&c(アンド・チー)とかいうイタリアのブランドの文房具屋さんが進出して、けっこう好きで買っていたんですが、イタリアのフェリッシモという500色の色鉛筆は、イタリアの紙と相性が良く、色がよく乗ると書いてありました。

 あまり意識して使っていませんでしたが、イタリアの紙、高いだけあってけっこう好きでした。今でも、当時のアドレス帳とか使ってますが、ビクともしませんし。

 紹介されているのは、以下の方々です。

 浦沢直樹(漫画家)・大平貴之(プラネタリウムクリエイター)・松井龍哉(ロボットデザイナー)・鈴木成一(ブックデザイナー)・ひびのこずえ(コスチュームアーティスト)・宮沢章夫(劇作家)・箭内道彦(クリエイティブディレクター)・寄藤文平(イラストレーター)・中村好文(建築家)・四谷シモン(人形作家)・成沢匡史(ルアービルダー)・長谷川弘(自転車店主)・小林紀晴(写真家)

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