ビッグスリーがChapter 11 ?
今日のビジネス・アイで早大教授というか元ミスター円の榊原英資さんが「ビッグスリーは生き残れるか」と題して、連邦破産法11条の発動は不可避と書いていました。
ちょっと調べてみると連邦破産法11条の適用を受けたのはクライスラー、ユナイテッド航空、アメリカン航空、ノースウエスト航空、グローバル・クロッシング、旧ワールドコム、XOコミュニケーションズ、Circuit City、リーマン・ブラザーズなど死屍累々ですね。
クライスラーは申請するとすれば二度目になるんですか。
現経営陣が残るとなると、単なる安易な債務棒引きになりそうですが、まあ、仕方ないかもしれませんね。
榊原さんは「ディーラーなどとの法律関係を一度切ってからでないと、公的支援は難しい」と書いてありますが、それだけではなく、労働組合との関係や、生産・開発体制などを見直さないと支援しても難しい気がします。
だいたいクライスラーなんかはダイムラーが入ってもダメだったんですからねぇ。
閑話休題ですが、ビジネス・アイは昔の日本工業新聞と比べて進歩しましたね。
サンケイの媒体はだいたい見るのも不愉快なのですが、ビジネス・アイはマシな気がします。
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Comments
ビックスリーで働く人はこれまで軍人に次ぐぐらいの経済的援助と恩恵を受けていて、全米自動車労働組合(UAW)の強力なサポートによって、経営的には成り立たないくらいに従業員の権利が保障されすぎてしまっている構造を断ち切らなければ、公的資金をいくら投入しても難しいでしょうね。
おっしゃるとおりにダイムラーがクライスラーに介入しても無理だったし、日本企業がことごとくビックスリーの部分買収や従業員受け入れをせずに、独自で工場新設や雇用しているのをみると、立ち直りはほぼ絶望ですよね。
Posted by: ふくはら | January 15, 2009 12:06 PM
ふくはらさん、どーも。
まあ、素人が勝手に予想すると、クライスラーは吸収合併され、GMとフォードが破算申請なんでしょうけど、労働問題が解決しない限り、根本的な立ち直りは難しいでしょうね…。
日本の国鉄改革の時は、組合問題は国労を潰してとりあえずはうまく行きましたが(まあ、先送りの部分もありますがw)、ビックスリーはどうなるんでしょうかね…同じ経営者がやるんじゃマズいんじゃないかと思いますが…
Posted by: pata | January 15, 2009 06:01 PM