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December 09, 2008

「小松弥助」で伝説の名人に逢う

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「小松弥助」石川県金沢市池田町二番丁21-1 アパホテル1F 076-261-6809

 寿司っ喰いの中では伝説の店のひとつでしょう。

 しかし、店は金沢にあり、なかなか実際に訪問した方は少ないのではないでしょうか。

 しかも、店の名前に冠してあるように、元は小松にあった店。それが、いろいろあって金沢では有名な例のアパホテルの会長がひきとるような形で、片町のホテルの1階に店を出させた、というところまでは、なんとなく聞いていました。

 実は、なかなか電話を入れても予約が取れず、金沢に入っても電話がつながりませんでした。

 それもそのハズ。営業時間が11:30から17:00ぐらいまでと極端に短い。

 しかも、水木は休業という余裕ありすぎる営業っぷり。

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 「ままよ」ということで、泊まるところをここにしてしまえば、いざとなればいいだろうぐらいの気持ちでホテルをとったという次第。

 しかし、フロントで聞いてみても「ホテルの方から予約を入れさせていただくわけには…」ということで、「あーあ」と思ったのですが、奇跡的に朝の一番に一人だけ開いていたので、なんとか弥助の客となることができました。

 まあ、それやこれやで、かなりテンションといいますか、期待値は低めだったんですわ。

 前日の宝生でも、お話をさせていただいたお医者さんにも、こうした顛末を話たんですが「でも、名人ですよ」というひと言で俄然、向き合う姿勢ができました。

 ということで店に入ると店主である森田一夫さんがゴキゲンで迎えてくれます。

 御年77歳、職人歴63年とは思えないほどの明るさと気さくさ。


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 店内も光がまわって、カウンターからもつけ台がよく見え、包丁さばき、握りの手つきも観賞できます。

 ぼくは何もわからん素人ですが、とにかく軽やか。しかも動きに華があります。

 ということで、いつもの通りにつまみから入ります。

 酒は加賀鳶の冷酒。他には萬歳楽の「菊のしずく」「白山」、天狗舞が選べます。

 カウンターのセッティングも美しい。

 おしぼりの他にも指ぬぐいも置いてあります。「手でつまんだほうが美味しいでしょ」とのこと。

 最初に出してくれたのが「エビで鯛」だそうです。

 盛りつけも品がありますよね。

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 こんなのをつまみながら包丁さばきを見ていたのですが、赤烏賊の身を二枚におろしてから短冊に切る手際に見とれました。

 このやり方は金沢の定番だそうで、塩と胡麻がふられて白い華のような感じで握られます。

 そんなのに感心していると、次に出されのが「シラコのすりのばし」。

 もう、バカ旨!あっちゅう間に飲みほしてしまいました。

 ご主人はいきなり寿司から入ったお客さんたちをひとりで10人ぐらい面倒みているのですが、パッと「これ食べたそうにしてたから」とヅケを出してくれます。なんつうか「おしのぎ」感覚。

 いやー、感動しました。

 よく気づいてくれますよ。

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 トロは炙ったのが出てきます。

 言葉にできないぐらい美味そうなカニの軍艦もあれば、ウニとマグロのおちょこ寿司も完璧。

 ネギトロも華やかでしたね!

 最後は穴子の柚塩で〆ました。

 このほか鰻胡瓜巻き、甘エビなんかもいただきましたかね。

 ご主人だけでなく店員さんすべての人あたりがいい感じ。

 そこにも感心しました。

 最後は、久兵衛のご主人も好きだというお弁当を頼みました。

 中身はオニギリふたつとタクアン。

 で、オニギリの中身はマグロとネギを海苔で巻いたヤツ。つまり二重になっているんですな。

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 この後、西の廓、東の廓を歩いたのですが、このお弁当を最後につかった時は加賀の殿様になったような気分でしたよ。

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