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November 05, 2008

「健ちゃん汁なし」二杯目

Shunjuku_shirunashi_2_1

 ということで、オバマ氏の大統領選勝利を祝ってw中本・新宿店で『元プロキックボクサー林健ちゃんの汁なしインドラーメン北極玉子かけご飯つき(笑)』の二杯目をいただいてきました。

 昔、寺山修司さんの「さらばハイセイコー」で、カレーライスを三杯も食べちゃうような少年工みたいな感じでw(まあ、だいぶ違うことは違うんですが…)

 で、勝手ではありますが長いので「健ちゃん汁なし」と略させていただきます。

 「健ちゃん汁なし」はデフォルトで麺は1.5玉だそうですので、今回は麺少なめ、ご飯半分でオーダーしました。

 汁なしはちょっとずつ改善を加えているということで、味の輪郭がハッキリしてきた感じがします。

 今回もヒヤミスープはつけましたが、2/3はデフォの状態でいただきました。

 生卵に関しては麺とご飯の両方にかけてもらうということを想定して付けたということですが、初日の小生のようにお醤油をかけてご飯に全部つかってしまう人や、すきやき感覚で溶いた卵に麺をつけて食べる人など、様々だそうです。

 いやー、本当に中本は創造の場ですよね。

Shunjuku_shirunashi_2_2
 
 生卵は今回、全て麺に投入してみました。

 素早く混ぜたのが2枚目の写真。

 んまい!

 あ、生卵トッピングを定番メニューにしてもらいたい、ということもリクエストしておきました!

「さらばハイセイコー」   寺山修司

ふりむくと
一人の少年工が立っている
彼はハイセイコーが勝つたび
うれしくて
カレーライスを三杯も食べた

ふりむくと
一人の失業者が立っている
彼はハイセイコーの馬券の配当で
病気の妻に
手鏡を買ってやった

ふりむくと
一人の車椅子の少女がいる
彼女はテレビのハイセイコーを見て
走ることの美しさを知った

ふりむくと
一人の酒場の女が立っている
彼女は五月二十七日のダービーの夜に
男に捨てられた

ふりむくと
一人の親不孝な運転手が立っている
彼はハイセイコーの配当で
おふくろをハワイへ
連れていってやると言いながら
とうとう約束を果たすことができなかった

ふりむくと
一人の人妻が立っている
彼女は夫に隠れて
ハイセイコーの馬券を買ったことが
たった一度の不貞なのだった

ふりむくと
一人のピアニストが立っている
彼はハイセイコーの生まれた三月六日に
自動車事故にあって失明した

ふりむくと
一人の出前持ちが立っている
彼は生まれて初めてもらった月給で
ハイセイコーの写真を撮るために
カメラを買った

ふりむくと
大都会の師走の風の中に
まだ一度も新聞に名前の出たことのない
百万人のファンが立っている
人生の大レースに
自分の出番を待っている彼らの
一番うしろから
せめて手を振って
別れのあいさつを送ってやろう
ハイセイコーよ
お前のいなくなった広い師走の競馬場に
希望だけが取り残されて
風に吹かれているのだ

ふりむくと
一人の馬手が立っている
彼は馬小屋のワラを片づけながら
昔 世話したハイセイコーのことを
思い出している

ふりむくと
一人の非行少年が立っている
彼は少年院の檻の中で
ハイセイコーの強かった日のことを
みんなに話してやっている

ふりむくと
一人の四回戦ボーイが立っている
彼は一番強い馬は
ハイセイコーだと信じ
サンドバッグにその写真を貼って
たたきつづけた

ふりむくと
一人のミス・トルコが立っている
彼女はハイセイコーの馬券の配当で
新しいハンドバッグを買って
ハイセイコーとネームを入れた

ふりむくと
一人の老人が立っている
彼はハイセイコーの馬券を買ってはずれ
やけ酒を飲んで
終電車の中で眠ってしまった

ふりむくと
一人の受験生が立っている
彼はハイセイコーから
挫折のない人生はないと
教えられた

ふりむくと
一人の騎手が立っている
かつてハイセイコーとともにレースに出走し
敗れて暗い日曜日の夜を
家族と口もきかずに過ごした

ふりむくと
一人の新聞売り子が立っている
彼の机の引き出しには
ハイセイコーのはずれ馬券が
今も入っている

もう誰も振り向く者はないだろう
うしろには暗い馬小屋があるだけで
そこにはハイセイコーは
もういないのだから

ふりむくな
ふりむくな
うしろには夢がない
ハイセイコーがいなくなっても
すべてのレースが終わるわけじゃない
人生という名の競馬場には
次のレースをまちかまえている百万頭の
名もないハイセイコーの群れが
朝焼けの中で
追い切りをしている地響きが聞こえてくる

思い切ることにしよう
ハイセイコーは
ただ数枚の馬券にすぎなかった
ハイセイコーは
ただひとレースの思い出にすぎなかった
ハイセイコーは
ただ三年間の連続ドラマにすぎなかった
ハイセイコーはむなしかったある日々の
代償にすぎなかったのだと

だが忘れようとしても
眼を閉じると
あの日のレースが見えてくる
耳をふさぐと
あの日の喝采の音が
聞こえてくるのだ

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Comments

リクエストありがとうございます(笑)

もしあったら蒙古丼のみならず色々なメニューに追加しちゃいそうです。しかし今回の月変わりは豆もやしに茎ワカメ?野菜も一風変わったものを使っているのがおもしろいです。未だに試していないので週末には何としても行きたいです。

Posted by: THOMAS | November 06, 2008 at 06:59 PM

いえいえ、おやすいごようでして。店長に伝えてくれるそうです!
でも、ま、実現するとしても時間はかかるでしょうがw
あ、あと茎ワカメは確かに初トッピングかもしれませんねぇ

Posted by: pata | November 07, 2008 at 01:06 PM

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