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October 11, 2008

『少年マガジンの黄金時代』

Shonen_magagine

『少年マガジンの黄金時代 特集・記事と大伴昌司の世界』週刊少年マガジン編集部、講談社現代新書

 少年マガジンは読んでいました。

 『巨人の星』『あしたのジョー』などのマンガもさることながら、サンデー、キングと比べて充実していたのが特集や埋め草の記事でした。小学生にとっては十分な情報量でしたし、今もって燦然と輝く「情報社会」の到来を1969/4/13号で予言していたのはスゴイと思っています。

 この本は大伴昌司構成によるグラビア特集のほか、様々な記事がコピーされ、そのまま掲載されています。

 どれも、懐かしいものばかりですが、なかなかよかったのが、唐沢俊一さんの解説。1960年代の特集記事は、意外にもベトナム戦争や難病ものなど辛い記事が多かった、と。しかし、メインは明るい未来ものだった、と。それは子供たちにとって体験できる時間のほとんどが未来であるということと、現実はまだまだ重く悲惨だった、という状況を反映したものではなかったか、というんです。

 それが一変するのが70年代。69年のアポロ月着陸、大阪万博の開催で《時代が未来に追いついた》という感覚が広まったのではないか、と。それ以降は、深夜のDJやCMや劇画の制作現場の取材といった現代を切り取る記事が多くなっていった、と。こうした情報が大量にもたらされると同時に公害問題の顕在化などによって科学万能に疑問の目が向けられるようになると、円盤やネッシー、ツチノコといったトンデモ系の特集が多くなってくる、みたいなまとめでした。

 にしても、当時の深夜DJの特集で「みのもんた」の売り物が「若さ、センス、スピード、パンチ」というのには笑いました。

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