「北京故宮書の名宝展」大江戸博物館
暑いさなかに行ってきました。
いやー、思っていた以上によかったですね。
東洋に生まれた幸せを感じます。
蘭亭序もよかったけど、黄庭堅の諸上座帖!狂草の始りにふさわしい暴れっぷり!
ココロが踊っているのがわかります。
織田信長に関しては絵師の残した肖像画よりも、ハネっぷりの激しい花押の方が人となりを感じますが、黄庭堅も、なんかそんな感じが1000年近くをへても伝わってきます。
グラフィック・パターンとしても美しい。
重いし、後でろくに観ないのであまり買わない図録も久々に買ってしまいましたよ。
王義之の蘭亭序はオリジナルこそ失われているといいますか、唐の太宗皇帝とともに殉葬させられたので、現存しませんが、清の乾隆帝が蒐集した三点の模写のうち、もっとも出来の良いといわれている八柱第三本も見ることができました。
士大夫たるもの家には蘭亭序を刻した石を必ず配置したと言われているほどで、後世の書家で、そのまま蘭亭序の文言を飽きることなく書いていた人も少なくないとか。ほとんど物神化。
ということですが、9/15まで江戸東京博物館!
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