« 「一億」の時知らず定食 | Main | 「京八」の京風おでん定食 »

June 13, 2008

『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』

Multiverce_2

『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』コリン・ブルース、和田純夫(訳)、ブルーバックス

 思い切り自分の守備範囲に引きつけていえば、量子力学の唯我論みたいなといいますか、多世界解釈に関する本。

 なんといいましょうか、単に興味本意でブルーバックスぐらいのレベルの本を時々読んでは、「こんな考え方もあるんか」と驚きあきれることを1年に数回やっている身にとっては、「よくわかんないけどスゴイことを考えている人たちが世の中にはいるもんだ」ということにつきるか、と。

 EPRのパラドックスの問題に関して伝統的なコペンハーゲン解釈で「波動関数の収縮」として扱う現象は、多世界解釈では「干渉性(コヒーレンス)の喪失」として扱われるそうですが、なんと、著者によると、物理学の世界ではこの多世界解釈を支持する意見が多数を占めるとか。

 多世界解釈の創始者エヴェレットの説をさらに先鋭化させたドイチの多世界解釈を、よく理解するまでには至りませんが、日本語で簡単に読ませていただいたのはラッキーかな、と。

 個人的には、といいますか、理解の及ぶ範囲といいますか、知ってる範囲では、ファインマンさんが「量子力学の精髄」と呼んだ二重スリット実験の解釈に関してはガイド波の存在を考慮した解釈がわかりやすいんじゃないかと思っていましたが、なんでも、著者によれば下火だそうでして。

 とにかく「たまにこうした本を読んで、気分を変えてみる」という効果だけはあったようで、嬉しい限りです。

|

« 「一億」の時知らず定食 | Main | 「京八」の京風おでん定食 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/41518707

Listed below are links to weblogs that reference 『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』:

» 量子アニーリングに関連した話 [nadja in wbo]
Yesterday, since the third DEX-SMI seminar was held, I took part in. [Read More]

Tracked on June 28, 2008 at 10:17 PM

« 「一億」の時知らず定食 | Main | 「京八」の京風おでん定食 »