「丁字屋」のとろろ汁
「丁字屋」 静岡県静岡市丸子7-10-10 054-258-1066
ここ数年、GWに静岡県内へクルマで小旅行しています。今年は丸子。そう「梅若菜まりこの宿のととろろ汁」(芭蕉)などで有名なとろろ汁がお目当てです。
とろろ汁というのは少し地味ですが、「丁字屋」さんは創業慶長元年(1596年)という老舗で、お店自体も広重の「東海道五十三次」の画題にもなっていますし、『東海道中膝栗毛』の作中にもそれらしき店が登場します(もっとも、弥次北は名物のとろろ屋に入ったものの、夫婦喧嘩に巻き込まれて、結局、食べられなかったのですが)。
広重と十返舎一九の両方に取り上げられている店なんですから大したもんです。
GWの休日とあって、昼時にはだいぶ並びました。店の外には誰も並んでいなかったので一瞬、油断したのですが、広い店の中でズラリと客が並ぶシステム。
とはいっても10分ぐらいで通されたでしょうか。
なにせ広い。
大きな広間が確認できただけで3つ。
広重の時代からはだいぶ拡張されたみたいです。
ということでさっそくオーダー。
とろろ汁定食は小鉢がつく個数で7種類ぐらいあるんですかね。ということで、3人は基本の「丸子」1380円をいただき、1人がフラッグシップの「百福」をオーダーしてシェアするという感じにしました。エントリーとフラッグシップが一番、サプライヤーとしては力を入れているというのはどの世界でも共通だと思いますから。ところが、もっとフラッグシップがあったんですな…。失敗。
まあ、それはそれとして美味しそうだったという卵焼きも追加。
注文を聞いた仲居さんが「最初にぜんぶお持ちしていいですか?」というのを誰もが意味ある問いかけとは思っておらず、おそらく小生が「はいはい」とか二つ返事してしまったもので、いきなり出てきたのがスイカ…。ということで、お膳には必ずスイカが写っていますw
一品ではむかごの揚団子とか珍しかったです。
あとマクロの効くR8はクルマん中ということで全部K20Dでの撮影となりましたが、ちょっと驚いたのが、ここのとろろ汁は味噌味なんですね。名古屋文化圏が迫ってきているんでしょうか…。

とりあえず全員、デフォルトでいただいた後はお醤油をさっとかけて「安心だね、この味」という感じでいただきました。とにかくスムース。どうやっておろすんでしょうか、あのスムースさに。
まあ、後は当たり前のことにはなりますがお茶が美味しかった。
「静岡でまずいお茶だしたらやってけない」とは地元出身者の話でしたが、当たり前の番茶なのに、実に、ごく普通に美味しいお茶でした。
最後の写真は隣の家族連れの激戦の跡。
麦飯はおひつに入っていて、これも旨かったですね。
とにかく「ざっかけない」料理ですが、江戸の時代から愛されてきたわけは十分、納得できる味でした。
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