WOODWARD CANYON 2004
ワインは非常に好きなのですが、「どんなのを飲んでいるの?」と聞かれると「サッカーのような4-4-2を基本に飲み分けています」と答えるようにしています。
4-4-2のココロは「もし10本のワインを飲むとしたらフランス4、イタリア4、その他の地域2という比率」という感じでしょうか。
サッカーのフォーメーションのように書くと、以下のようになりますでしょうか。
.......................北米..............ドイツ..............................
ロンバルディア...ピエモンテ...トスカーナ...フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア
ローヌ..............ブルゴーニュ..............ボルドー...............アルザス
攻撃は右サイドの白ワインから行い、センターバックはブルゴーニュとボルドーの強力なDF陣にまかせ、現代サッカーの中心であるセントラル・ミッドフィルダーはトスカーナとピエモンテを配するという布陣で、2トップはその時調子のいいFWを選ぶというスタイルです(つまりFWを信じてない、とw)。
ということですが、先日いただいた米ワシントン州のWOODWARD CANYON 2004がとても出来がよくって感心しました。
オーナーのスモール家は三代にわたってワインづくりをつづけ、現在の当主は1970年代後半にウッドワード・キャニオンのブドウ畑を拓いて1981年にはワイナリーをオープンしたとのこと。ブドウ畑の集中する北緯46-48度という緯度はブルゴーニュ、ボルドーとほぼ同じらしいです。
WOODWARD CANYONはシャトー・ムートン=ロートシルトのような、アーティストの作品をエチケットに使用するシリーズも出しています。
2004はカベルネ・ソーヴィニオンを主体にメルロー、カベルネ・フランという配合。「サンフランシスコ・クロニクル」が選んだ2004年ベスト100ワインの中でWOODWARD CANYONはトップ10に入っていますが、その2001はメルローに分類されているんですよ。これって、配合を毎年変えているんでしょうかね?それとも単純な編集上のミス?とにかくステーキとの相性がバツグンとトップ10のトップに書かれていますが、確かに力強さがこんな肉料理にピッタリかもしれません。しかも$33とお手頃価格!
Our top 10 wines twinned with five great dishes
Steak With Two Sauces
2001 Woodward Canyon Columbia Valley Merlot ($33)
こんな肉料理と一緒ですから、余計素晴らしかったです。
とくに香りがバツグン。超弩級のワインに感じる独特の暗さはないのですが、デキャンタージュしてもらったら、空間が明るいお花畑の香りにつつまれました。
エチケットからの連想かもしれませんし、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロという配合も含めて、なんかシャトー・ムートン=ロートシルトの雰囲気を思い出しました。
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Comments
はじめまして.
icydogさんのサイト経由でたどり着きました.
この4-4-2のアナロジーに思わずにんまりしました.
ワインは初心者です.特にイタリアはよく知りません.
いろいろ勉強させてください.
ではまた.
Posted by: ozoz | January 31, 2010 11:03 PM
ozozさま、コメントはいつも大変、嬉しいものですが、今回は特に嬉しかったです!
ぼくもワインは初心者ですが、これからも、ずっと美味しいワインを飲んでいきたいと思っています。
フルーティながら辛口の白ワインのキリッとした飲み口、そして世の中の何とも喩えようのない赤ワインの香りは一瞬、一瞬がイベントだと感じます!
イタリアは赤ワインの明るさがなんともいえないと思っています(そこが初心者なのかもしれませんがw)。
ということで今日はピエモンテのブリッコ・デル・ウッチェローネでも開けちゃおうかなーみたいなw
Posted by: pata | February 02, 2010 10:59 AM