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February 13, 2008

『ロートレック展』

Lautrec1

サントリー美術館 開館記念特別展「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」

 一応、パリに行ったら必ずオルセーに寄って、印象派の画家たちに挨拶するので、わざわざ向こうから六本木に来ていただけるなら、おジャマしなければ…ということで、パッと時間のあいた時に、ミッドタウンの中に移ったサントリー美術館に行ってきました。

 平日にもかかわらず、大賑わいというか、混雑気味。

 日本人は印象派が大好きですが、アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)にもなんか共感できるような独特な哀しさがあって、感情移入しやすいのかもしれません。浮世絵を持ち出すまでもなく、彼の活躍したベル・エポックの時代が、どこか江戸の文化にも深いところで通じているというか、歌舞伎の世話物の世界のような。

 浮世絵の絵師たちも花魁や役者を好んで描きましたが、トゥルーズ=ロートレックも道化師、役者、娼婦たちを描いて飽きませんでした。

 例えば"La Toilette"(日本語の題名は『赤毛の女(身づくろい)』。Toiletteはトイレの意味もありますが化粧や身繕いを指す言葉で、なんか語源はtoile=布なんですかね)。

 彼女の背中からは孤独がちゃんと伝わってきます。その孤独は今のぼくたちも感じているものと同じだということも含めて。

 実は(とはいっても大したことはないのですが)ぼくが自分のお小遣いで最初に買った画集はロートレックで、その頃から大好きな一枚でもありました。

Lautrec3

 今回の『ロートレック展』には《女道化師シャ・ユ・カオ》《黒いボアの女》《イヴェット・ギルベール、ポスターの原案》など代表的な作品もある程度、展示されていますので、お好きな方はどうぞ。

 にしても、本当に人いっぱいでした。

 3月9日(日)まで。

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Comments

beer さっそく使ってみました(笑)

やはり混んでるんですね。平日休みを取らないとだめかな。
オルセーでは、薄暗いロートレックのコーナーに
一番長く居た気がします。
いつかアルビのロートレック美術館を訪ねるのが
私の夢のひとつです。

Posted by: しまじろう | February 13, 2008 at 11:13 PM

しまじろうさん、どーも。オルセーでは確かドガとロートレックって薄暗い感じがする部屋なんですよね。
今回のロートレック展ではルイ・パスカルとかJustine Dieuhlとかアルビから来ていました。
昨日とか、あんなに寒かったのに平日いっても混雑していましたからねぇ…土日だとどれだけ込むのか…

Posted by: pata | February 14, 2008 at 06:17 AM

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Tracked on February 13, 2008 at 07:05 PM

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