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November 11, 2007

『おくのほそ道』

Okuno_hosimichi_2

『おくのほそ道 付・曾良旅日記、奥細道菅菰抄』松尾芭蕉、岩波文庫

 久々に読み返してしまいました。

 昔、『奥の細道』を文庫で読んだ時、ある程度はアタマの中で芭蕉と曾良が歩いた道筋を思い描いてはいましたが、日本地図と対照しながら…というところまではやっていませんでした。

 ところが、いまや、こんな楽しみ方もあるんですよね。「えんぴつで奥の細道」の進捗をマップしてみるはGoogleMapsを使って芭蕉のルートを辿ることができ、宮城野で「あやめ草 足に結ん 草鞋の緒」という句を詠んだということもチェックできます。

 しかも、芭蕉と曾良が歩いたのは太平洋側の北端が松島あたり、内陸部では平泉、日本海側では象潟(きさかた)どまりですよね。松島は宮城ですし、平泉と象潟は北東北にちょっと入ったぐらいのところ。「東北は広いな…」ということが実感できます。「前途三千里のおもひ胸にふさがりて」というのは、オーバーだなと思っていたのですが、そんなことはないということがよくわかります。

 にしても、『奥の細道』の文章はいいですね。

 《闇中に莫作して「雨も又奇也」とせば、雨後の晴色又頼母敷(たのもしき)と、蜑(あま)の苫屋(ともや)に膝をいれて、雨の晴を待つ。其朝(そのあした)天能霽て(てんよくはれて)、朝日花やかにさし出る程に、象潟に舟をうかぶ》(p.52)

 なんてあたりは特に好きです。

 もちろん、《一家に遊女もねたり萩と月》のエピソードなんかも、何回読んでもいいです。

 いやー、実は11月にリリースされた「桃鉄 TOHOKU」の出来があまりにも素晴らしく、芭蕉の旅をもう一度振り返りたくなってしまったということなんですがね…。ゲームの中で「芭蕉の句」を集めていくんですよ。「あやめ草…」「五月雨の…」などを集めているうちに、芭蕉が本当に広大な大地を旅して歩いたという感覚が伝わってくるんです。

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